第2話 これまでの経緯



大学進学のため、このアパート(東京杉並区の住宅街で折れ線一車線の道路に戸建てや二階建て程の低層アパートの延々と並ぶ所に位置・徒歩十分程でスーパーの有る二車線道路に合流してさらに二車線道路を越えるとすぐ駅前の小さな繁華街が有って暮らすに困らない)で、一人暮らしをしている。


暮らし始めて二ヶ月程、生活にも慣れてきたのだが、深夜の二時〜三時頃に、天井裏からカリカリひっかくような音が聞こえるようになった(この部屋は二階建てアパートの二階なので天井裏のはず)。


ネズミだろうと思った俺は、音のするたびに真下に検討をつけて、椅子を引っ張り出して台にして上って、コンコンと天井を刺激した。


だが日が経つ毎に、ネズミも慣れて来たのだろうか、一度コンコンとするのみではカリカリは止まずに、二度三度コンコンとしたり、ドン!と強く刺激したりしてようやく収まる。鼠は嫌いではないものの、格闘意識は強くなった。




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