第2話 これまでの経緯
―
大学進学のため、このアパート(東京杉並区の住宅街で折れ線一車線の道路に戸建てや二階建て程の低層アパートの延々と並ぶ所に位置・徒歩十分程でスーパーの有る二車線道路に合流してさらに二車線道路を越えるとすぐ駅前の小さな繁華街が有って暮らすに困らない)で、一人暮らしをしている。
暮らし始めて二ヶ月程、生活にも慣れてきたのだが、深夜の二時〜三時頃に、天井裏からカリカリひっかくような音が聞こえるようになった(この部屋は二階建てアパートの二階なので天井裏のはず)。
ネズミだろうと思った俺は、音のするたびに真下に検討をつけて、椅子を引っ張り出して台にして上って、コンコンと天井を刺激した。
だが日が経つ毎に、ネズミも慣れて来たのだろうか、一度コンコンとするのみではカリカリは止まずに、二度三度コンコンとしたり、ドン!と強く刺激したりしてようやく収まる。鼠は嫌いではないものの、格闘意識は強くなった。
―
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます