新たなる読者諸君。

『なりゆきスイーパー』の世界へようこそ。

記念すべき第一作目

『なりゆきスイーパー

～愛と悲しみの清掃員ヒーロー！そして多摩川梨～』

を、すでに読んでくれた賢明なる読者諸君にも

再びお会いできて光栄の至りである。

本作『なりゆきスイーパー２

～金色夜叉の休日と黒い熱海城！そして大怪獣～』は

なりゆきスイーパー１の正統な続編である。

皆神浄（みなかみじょう）率いる特務清掃員たちの

新たな冒険譚を楽しんでいただくために、

簡単に世界観・設定のおさらいをさせて頂こうと思う。

おさらいの必要がない者は、読み飛ばして次の話から

読んで頂いてもまったく問題ない。

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【なりゆきスイーパーってどんな話？】

舞台は平成の次に万和（ばんな）を選んだ世界線の日本 。

万和元年、宇宙より全世界に降り注いだ約２億個の隕石。

その美しき流星群が宇宙病原体『デブルス』と人類との

長く壮絶な戦いの幕開けであった。

──宇宙病原体『デブルス』

宇宙からやって来た謎の病原体…地球上に生きる全生物の天敵である。

隕石そのものが宇宙病原体デブルスの塊であり、『デブルス核』を呼ばれた。

デブルスは大気・土壌・水に含まれる塵埃やカビ等と融合して増殖し 、

またたく間に全世界を汚染した。

さらには弱った動植物、もしくはその死骸に浸蝕し

『デブルス獣』と呼ばれるモンスターと化して人々を襲うなど、

世界中は混乱のどん底に突き落とされた。

そして万和５年。

デブルスに対抗するため、日本政府は

対デブルス殲滅機関『清掃庁（せいそうちょう）』を設立 。

清掃庁に所属する『デブルス清掃員』達は、デブルス清掃に関する専門知識と

実務能力、そして『清掃力（せいそうりょく）』という謎の特殊能力を持つ 、

デブルス清掃・駆除のスペシャリストである。

その最高位である『特務清掃員（とくむせいそういん）（特スイ）』は、

核兵器ですら傷ひとつ付けられない

デブルス核（隕石）を破壊できる唯一の存在である 。

『作業装甲』を装着して清掃作業に臨み、清掃力を主とした

『必殺洗浄』と呼ばれる固有清掃術を繰り出す姿は、

まさしく往年の変身ヒーローそのものなのであった。

さらに時は流れ万和４０年…

人類と宇宙病原体の戦いは、なおも続いていた。

これは、人類存亡の危機に立ち向かう特務清掃員…

そして名も無き人々の、熱き戦いのドラマである！

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…以上をもっておさらいを終わりとする。

次回より『なりゆきスイーパー２』の始まりである。

前作に引き続き、絶対に絶対に絶対に

絶対に！ハッピーエンドで終わる物語であるので！！

酒やお菓子などと共に、リラックスして楽しんで欲しい。

──では、いざゆかん。万和（ばんな）４０年の世界へ。