第37話 頭も心も空っぽになるべき鍛練
昨日は昼と夜の飯を兼ねて、焼鳥丼とさらにいくらかの焼鳥、それにフランスパンのサンドをつまみに、一杯飲んだ。沢山の一杯というのが実情であろう。まあそれはいいとして、いつものことだからね、とにかく、ひたすらビールの日でした。
夕方の19時ごろには、もう横になっていました。パソコンは立ち上げたままでしかも照明も消さずにね。
22時少し前に起き出し、パソコンを再び確認。
果報は寝て待てという諺を否応なく思いださせるような結果が出ていた。
そう、クライマックスシリーズとも言われるプレーオフの第1戦、阪神が横浜に勝っていたのである。広い甲子園を利用した投手と守り中心の野球が確実になされていたことを、ここで私は確認した。さすがに日本ハムはソフトバンクにサヨナラ負けをしたようだ。一見、首位と二位の差がそうなく最後まで争ったようではあるけれども、この2チームには越えがたい何かが確実にあるようである。前者のようにどちらも同じところまで行けた後での話では、ない。日本一に達するということは、なるほど、その後にこのくらい影響を与えるものなのだなと痛感。
さらにビールをもってきて飲みつつ、必死に文字を打込む。何かを書かないと、到底気が済まぬ。もう、こうして書くことは日常茶飯事である。そのくらいにならないと、作家なんて仕事はやっていられない。そして書いていったもの一つ一つが蒔いた種となって、あるいは植えた稲となって、いずれ刈取る時が来る。刈り取った作物もとい作品は、さらなる加工を加え、人前に商品として出せるものとして出荷される。先日も電子書籍を試作版で1冊仕上げたが、まさにそれも「収穫」とその後の「流通乗せ」、さらには読者の皆様の食卓もとい書卓と言ってもいいかな、そこに商品として売られていくのである。
何だかんだで、詩もそうだが歌にせよこの手の小説はじめ作品にしても、収穫物として扱われるものなのである。このカクヨムという場所は、言うなら公開の作品田(作品を植えて育てる田んぼ)なのである。酒を飲みながら心を開放しつつその内なる心を田植よろしく詩作田に反映させることが、まさに「田植」なのです。
適度に田植えを終え、あとはプリキュアのスクリーンショットを撮影して新たな写真を仕入れ、それをもとに、ちょっとした物語をブログに写真入りで反映しました。それを、毎日更新のブログの本日号として掲載。これはまあ、遊びの一環。
見ていることは見られていることでもある。そのことに気づかない人というのは一定数、存外いるものではある。困ったことではあるが、まあ、そのことによっておこるのは悲劇だけではない。笑える喜劇、しかし笑えぬシリアスな物語にもなり得るのである。私はプリキュアを観ている。あちらはフィクションの世界であることは言うまでもない。だが私もまた、プリキュアの世界の人たちに見られているのである。人は自分の鏡という。まさに今、私がプリキュアを観ていることによって私は今どきの少女たちに見られているということになるのである。
さあ、私を見ている彼女たちは、その彼女たちを取り巻く人たちは、私をどのように見ているのだろうか。
そこから思考を巡らせていけば、また別の物語も生まれようもの。
かくして、実在の酔っ払いさんとプリキュアの少女たちは、毎週日曜朝のリアルタイムだけでなく、見のがし配信のサイトを通しても、また、映画館という場所を通しても、お互いを見るということになるのである。
そして、そこから別の虚実取り混ぜたやり取りも生まれているのである。
こうして文章を書いていると、頭も心も空っぽになっていくのを肌身で感じる。
その空っぽになり行く頭と心の中にできた空き地に、さらにいろいろなものが入って来る。少なくとも私にとって文章を書くということは、頭と心を空っぽにしていくための作業でもある。その作業を通して、私は新たなる情報を静かにしかし確実に得るための鍛錬をしているのである。そう、誰にも指図をさせないイカれたあばずれになるくらいのことをしないと、真に必要なモノにはたどり着けないのである。頭も心も空っぽにするだけの所業を積むことが、日々の鍛錬。その鍛練は、こうして詩や歌、さらには文章を書いていくことでなされているのである。
詩を作るより田を作れなどと言うのは、二流半以下だましの戯言に過ぎない。
詩を作ることこそが、田を作ることなのである。
これらを同義でなおかつ必要十分条件になることを目指して、私は今日も書くことに励んでいるのであります。
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