第5話 保健室でヤることと言ったら...ね?
完全に使い物にならなくなった玲央を抱え保健室に向かった。失礼だよな〜とは感じながらも仕方がないので足でドアを開ける。
「こんにちは〜先生いますか?」
「いるよ〜でもタイミングが悪かったね。私今から出張なんだ 悪いけど我慢できるかい?」
「いや体調悪いのは私じゃなくて彼女で...」
先生はカーテンを捲りこちらを見る
「あちゃ〜倒れちゃってるのかぁ...
君保健委員でしょ?なんとかしといて〜」
「は?ちょっと!」
「じゃよろしく〜」
バタンと扉が閉まる。何と無責任な先生だろうか。
「はぁ〜ヤるしかないよな〜...看病」
とはいっても何をするか1ミリも分からないのでとりあえずベットに玲央を寝かせ隣に座る。
それにしても整った顔だ モデルでも狙えるのではないか。首筋から指を這わせ頬に触れる ぷにぷにしていて柔らかくて、気持ちいい。唇はどうなのだろうかときになってしまって親指で触ってしまう。ふっくらとした触感でほんのり暖かい。
私は自分の鼓動に自ら鞭を打ってしまった事に後悔し始めているがここまで来たらもう止めるものは何も無い。
少しづつ顔を近づけ無防備な彼女の唇を見つめる
「んん...」
「へっ!?」
「どうしたの。...なんか顔近くない?」
私は慌てて顔を離す。
「そ、そんなことないと思うけどナ〜?」
「こなつ」
フワッと良い匂いが私を包む
「何しようとしてたの?」
「それッ...は...」
「なに?」
おかしい。男だった時の玲央はこんな積極的じゃなかった。
「...まぁいいよ。でもいつか教えてね」
小さくニヒッと笑った彼女は保健室を出ていった。
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