運命のカップ . (Unmei no kappu )

kaoruibuki-ladaladna

第1話 . 序文(じょぶん)・夢(ゆめ)

最近、不思議な夢を見ました。

わたしは通りで、古くて使い古されたカップを売っていました。新品ではなく、ひび割れや擦り傷のあるカップです。値段はたったの3ユーロでした。

二人の女性が買いたそうに近づいてきたとき、長年家族ぐるみで親しい友人が突然言いました。

「僕が最初だ!このカップを買いたい。」

わたしは彼に売ることにしました。女性たちは去って行きました。


しかし、その友人はすぐに「買わないよ。君が路上で売るのは違法だから通報する。君は罰金を払うことになる」と言い、モペットに乗って去って行きました。

わたしは裏切られた気持ちでいっぱいになり、心の中で思いました。「なんて裏切り者だろう…」


この夢が始まりでした。物語の始まり。

この物語の中で、カップはただの器ではなく、人生、友情、信頼、そして裏切りの象徴です。

壊れた関係がどう修復されるか、過去のかけらからどう新しい力や目的が生まれるかを探ります。


こうして「ティーカップの物語」が生まれました。

ほんの少しの哀しみと温かさを含む物語で、カップは単なる物ではなく、感情の世界そのものなのです。


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運命のカップ . (Unmei no kappu ) kaoruibuki-ladaladna @kaoruibuki-ladaladnay

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