銀髪幼馴染との同居生活がすんごく楽しい

遍羅

再会

「それじゃ、行ってきます」


 俺の名前は内宮広也うちみやひろや

 今日は高校の入学式。たった今、校門にある“入学式”と書かれた立て看板と一緒に記念撮影を終えて両親と別れたところだ。


「クラス分けの掲示板はこちらでーす」

 先輩の誘導に従いクラスを確認してから、割り振られたクラスへと到着する。


(まだ、まばらだね)

 同中出身同士なのか少人数のグループはできていた。

 黒板に貼り付けてある座席表を確認し、着席する。


(最初は窓側か、隣の列は女子なんだね)

日差しの影響で黒板が見えにくいのは嫌だなあと思いながらポケェ〜と窓の外を眺めていると、教室の入り口付近がザワついた?


「ひろ君♪」

 肩を叩かれ顔を向ければ、そこにはここにはいない筈の人がいた。


「え?雪ちゃん?何でここに?」

 俺の頭の中は“?”でいっぱいだ。だって彼女は別の県にいるのだから。


「そりゃあ、この学校に通学するからだよ」

 なあ〜に言ってんのよと呆れた顔で言ってくる。


「いや、だって、え?」


「いやー、その驚きの顔を見れて大満足だわ。Yllätysサプライズ成功ってね♪席も隣みたいだし、これから楽しくなるね」

 彼女の名前は石嶺雪華いしみねゆきか。俺の幼馴染で恋人だ。




 そんなやり取りをしている中、中学時代の友人が声をかけるタイミングを失ったのを後日知るのだった。


 すまん。

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