叫べ!深夜のエレベーター【怖い話・体験談・怪奇現象】

KAKIKURA

第1話 序

寒い風の止まない或る冬の深夜。飲み会帰りの俺と同僚(ともに22歳の男)は、お湯割りを飲み直そうと、調布の古い商店街のバーで飲むことにした。


奥の薄暗い席に座って早速「そう言えば引っ越すんだって?安いし治安は良いし、余計な出費だろ?」と、同僚に尋ねた。


同僚は、おしぼりで拭く自身の手をじっと見つめつつ「俺は物好きじゃないんでね。平たく言うと、知らない間に幽霊と暮らしていたんだよ。まあ、あのアパートに半年暮らしていたことは、今となっては良い話のタネになるから感謝しているけど」


「幽霊?」と取り敢えず尋ねる俺に、同僚は「先に注文だと」言って俺に飲みたいものを聞きつつタッチパネルを一通り操作し終えてから、同僚はしゃべりだす。




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