登校中に突如として現実世界とは異なる学校に飛ばされた主人公。そこにいた人物に自身がこの世界のヒロイン候補であることが明かされる。あれよという間に始まるのは、まるで恋愛ゲームの主人公になったのではないかと思わせる、怒濤のお決まり展開であった……。
これは、三人の王子のうち、誰かを選ぶという状況で、誰も選ばないという選択肢を選ぶ物語。
とても新鮮な気持ちで読み進めることができました。序盤と終盤で抱く気持ちが全く違うということに驚かされました。恋愛ものに対する一種のアンチテーゼのようにも感じられるメッセージが確かに存在すると思いました。
是非、選ばないことから始まる、彼女の物語の結末をお楽しみください。