不機嫌ラジオ
和上あか
第1回「春うらら」
(ピッ、ピッ、ピッ、ポーン)
みなさんこんばんは。深夜1時、不機嫌ラジオの時間です。パーソナリティはワタクシ、玻璃乃ムシロです。今夜も最後までお付き合いください。
外は雨……ずっと降ってるんですよね。昨日から。雨の日は出かけるのも面倒なんで家にこもりがちなんですけど、長すぎるとさすがにね。
――今日は珍しく早く到着されましたね。家にいるのも退屈しちゃったとか。
そう? 別に早くないでしょ。いつも通りだよ。
――いつもは放送5分前くらいですよ。
たまたま電車が早く来ただけ。退屈したわけでもないし、特別頑張ったわけじゃないです。そういえば今回から、不機嫌ラジオの放送エリアが広がったんですよね。初めて聴いてくれてるリスナーもいるのかな。はじめまして。
この番組は……そうですね、コンビニでちょっとあった出来事とか、昨日見た変な夢の話とか、そういうことをダラダラと喋ります。何かやりながら聞き流すにはちょうどいいかもしれないし、寝落ちしながら流しっぱなしにするのもいいかもしれないね。あと、リスナーのみなさんからのメッセージも紹介します。ただの愚痴でも、誰にも言えない秘密でも、なんでも送ってください。
で、今夜のゲストは……誰だっけ?
――モアモアのトートさんです。
そうそう。今日のゲストコーナーには、HUMOR MORE MOREのギターボーカル、トートこと浅野灯人さんが来てくれます。こないだリリースされた新曲のことなんかも聞いてみたいと思ってるんでお楽しみに。トートさんへの質問もどしどし送ってください。
さて、今回のメッセージテーマは「春うらら」。番組タイトルと全然合ってない気がするんですけど、まあ、不機嫌な中に麗らかさがあってもいいよねってことで。光と影は表裏一体っていうし、不機嫌と麗らかさもまた表裏一体じゃねーのってまあどうでもいいんですけど。
――リスナーさんからのメッセージ、面白いのたくさん来てますよ。
熱心なリスナーがいてくれるのは嬉しいよね。それじゃあ紹介していきましょう。ラジオネーム「着拒許可局」さんから。
《ムシロさん、こんばんは。春のウラウラ、ベッカンコー! 春の小川はさらさらリーマンって事で、つまりは何が言いたいかというと、春って気持ちいいですよね。
寒いからって家にこもってずっとネットやってちょっとマット乗ってシュッとショット打ってバリーン、ガラス、ガシャーン! ぎゃああああ。割っちゃいましたYO、窓ガラス。呆然としてたら、割れた窓から、流れてきましたYO、そよそよと。穏やかな空気、春の風。というわけで一句。
まどわれど そよ風満ちて 春うらら
というわけで、春うららを感じる出来事でした。BYE!》
――勢いがすごいですね。
読みにくいよ! てか、ラジオネームも読みにくいからね。「着拒許可局」さんは。もっと読みやすいラジオネームに変更すること。それに、何やってたのか全然見えてこない。部屋の中で、何かボール的なものを打ってガラス割っちゃったってこと? 「窓割れ」と心の「惑われ」をかけたのかな。そこは工夫が見られますね。でも、次からは、メッセージ書く前に深呼吸して、もうちょっと落ち着いてから書いた方がいいと思う。心配になっちゃうからね。
そういえば、昔、窓パズルってバイトをしたことがあって。
――何ですか、窓パズルって。
窓ガラスが割れるとね、そのままにしておけないから、まあ、直すと思うんだけど、
――そうですね。
そういう時はさ、まあ、新しい窓ガラスに取り替えるよね。でも、世の中には、どうしてもこのガラスじゃなきゃダメって人もいて、
――えっ、まさか。
そう。まあ事情は人それぞれなんだけど、ガラス取り替えたくない人もいるんだよ。そういう時に窓パズルの仕事が発生するの。割れた破片を集めて、パズルみたいにガラスを直すんだよね。5人くらいで。2000ピースくらいの規模だと、ああ、ピースというのは破片の数をカウントした、修繕規模の大体の目安のことね、で、2000ピースくらいで、大体完成まで2日くらいかな。まあ、時間と根気が要る仕事なわけ。
で、ある時、かなり大きな窓パズルに挑むことになって。4000ピースくらいの案件だったかな。窓ガラスのサイズはそれほど大きくないんだけどね。派手に割れてて、かなりピースが細かいの。でも、ガラスには何か文字が書いてあったみたいで、それを手掛かりに、あーでもないこーでもないとみんなで頑張った。
3日くらい経過したところで、何となく全体像が見えてきた。あれ、これって? って思いながらも作業を続けて、4日目の朝、ようやく窓パズルが仕上がったのね。疲労MAXの状態で、みんな、その窓ガラスをぼんやり眺めてたんだけど、その時、ふわっと暖かい風が吹いてきてね。ひらひらと桜の花びらが飛んでいった。ああ、春うららって、多分、こういうことだなって思ったの。
――大変な仕事ですね、それ。そういえば、結局、ガラスには何て書いてあったんですか。
「割レ割レハ宇宙人ダ」って。
――えええ……
露骨すぎる宇宙人からのメッセージ。窓ガラスを壊したのは、本当に宇宙人だったのか。その謎は未だ解明されていないんです。まあ、仕事なんで、壊したのは誰だっていいんだけどね。1ピースあたり500円くらいだから、全部で200万円くらい? いたずらだとすると贅沢な趣味だよね。
さて、次のメッセージは、ラジオネーム「サンダーみゆき大好き」さんから。
《ムシロさん、ちわっす。ラジオネーム「サンダーみゆき大好き」です。今回、メッセージを送ったのは、昨日買ったまま食べてなかったモンブランが、今日は20%OFFで売られていて、食べないなら昨日買うんじゃなかった……と後悔したことではなく。わーい、ついに金曜日。週末はゆっくり羽を伸ばすぞ〜、って思ったら、今日はまだ木曜日だった……ということでもありません。
こないだ、暇すぎたので、バスタオルのパイルを数えていたんです。気をつけてないと、どこまで数えたのか分からなくなってしまうので、とても緊張感のある、難易度の高い作業でした。しかし、2000本くらい数えたところで、とんでもないアクシデントが起こってしまいます。
(ピンポーン)
そう、宅配便です。麦茶が届きました。まだストックはあるんですが、安いしついでに買っとくかと思った自分が愚かでした。人生で最も気を抜けない瞬間に届いてしまうなんて。運送員の方と「荷物を式台の上に置いて」「いやいや、家に入っちゃいけないんで」なんてやりとりをしているうちに……しまった!どこまで数えたか、分からなくなっちゃった!
途方に暮れてバスタオルを見つめていたんですが、あれ? もしかして、パイルの数って、全部数えなくても1平方センチあたりの本数が分かれば、後は掛け算で求められるんじゃないの? 数えてみたところ、1平方センチあたりのパイルは大体20本、このバスタオルの面積は、縦125センチと横60センチで 7500平方センチ、なので、これらを掛け合わせると……、出ました、パイルの総数。このバスタオルのパイルは、全部で15万本あるってことですよ!
そう、15万本あるはず。でも、答え合わせをするためには、結局、全部数えてみないといけないんですよね。でも、まあいいか。春だし。暇だし。仕方ないので、また、バスタオルを握り締め、一本一本数えることにしました。真実を求める旅は、まだまだ続きます》
「サンダーみゆき大好き」さん、ラジオネームもヤバいけど、やってることもヤバいね。いい意味で。パイルの密度がギュッとしてるタオルは、ふかふかで気持ちいいよね。でも、その分、数えるのが大変そう。
――普段、使ってるタオルのパイルが何本あるかなんて、気にしたことなかったです。
そうだね。全然興味ないよね。でも、そういうことに一生懸命になることはカッコいいよね。「人生に無駄なことなんてない」って、誰かえらい人が言ってた気がするし、多分、こうやってパイルを数え続けることも、きっと無駄なことなんかじゃない。何かをずっとやり続けて、失敗しても、辛くなったときも、泣きそうになったときも、それでも志を貫き通したその先に、見える景色がきっとある。たから頑張って続けてほしい。自分自身を信じて。
――そうですね。応援してます。
というわけで「サンダーみゆき大好き」さんは、次回までに必ずパイルを数えて、その結果をメッセージで報告すること。読むか読まないかは分かりませんが。
――いや、そこは読んであげましょうよ……
では、この辺で曲に行きましょう。今回は、先日リリースされたばかり、モアモアの新曲『そこがいいのだ』です。曲の後は、ゲストコーナーでトートさんに新曲のこと、バンドのことなど、いろいろ聞いていきたいと思うので、お楽しみに。
それでは聴いてください、HUMOR MORE MOREで『そこがいいのだ』
そうめんマズイ 茹でたの誰だ
俺だ そうだ 食いたくねえ
ゆるゆる食感 人生そのもの
噛めば噛むほど 惨めだぜ
再興 最強 サイコの国が
群れる社会を マッドにさせる
狂って食べたら そうめんうまい
無限におかわり 10000杯くれ
ゆるゆるしてるが ヌメヌメしてるが
人間五十年 そこがいいのだ
そこがいいのだ そこがいいのだ
そこがいいのだよ
ビールぬるいぜ 冷やしておけよ
俺だ そうだ 気が利かねえ
ぬるぬる喉越し 人生そのもの
飲めば飲むほど のど渇く
再興 最強 サイコの国が
揺れる視界を マッドにさせる
狂って飲んだら ビールがうまい
無限におかわり 10000杯くれ
ぬるぬるしてるが 腹にたまるが
人間五十年 そこがいいのだ
そこがいいのだ そこがいいのだ
そこがいいのだよ
はい、それではゲストコーナーです。
今日のゲストは、HUMOR MORE MOREのギターボーカル、トートこと浅野灯人さんです。
「どうも、トートです」
今日はよろしくお願いします。というわけで、まずはプロフィールから紹介しますね。
HUMOR MORE MORE(ユーモアモアモア)は、ギターボーカルの浅野灯人(トート)、ベースの矢本トモヤ(ヤモトモ)、ドラムスの岡島丘自慢(オカジー)によるスリーピースバンドです。
荒削りながらも、どことなく文学的なニュアンスを帯びた独特な歌詞と、叙情的なメロディ、そして囁きと叫びが交錯する独特なボーカルが特徴で、幅広い世代から支持を集めています。
インディーズ時代に、自主制作EP『言葉にしたら溶ける』『コンビニなのかよ』を2枚同時リリース。下北沢「立方体」でのパフォーマンスが話題になり、ライブ映像は公開後1週間で再生100万回を突破。メジャーレーベルのマルーン・シカクーンから1stアルバム『うたた寝タタタ』をリリース。そして、現在、2ndアルバム『そこがいいのだ』を引っさげて、全国ツアー『MORE MORE HOUR TOUR』を展開中です。
さっき皆さんに聴いていただいたのが、このアルバムの表題曲でもある『そこがいいのだ』ですね。私もリリースされてからすぐに聴いたんですが……なんかもう、衝撃でした。だって、いきなり「そうめんマズイ!」ですもん。
「いやー、怒りがね」
怒り? 社会に対してとか?
「いや、そうめんですね」
そうめんなんだ。
「実家からそうめんが送られてきたんですけど。そうめん茹でるのって、多分、調理の中ではかなり簡単な部類だと思うんですよね。でも、めちゃくちゃゆるゆるになってしまって。茹ですぎると、冷水で締めてもコシが出ないんですよ。単に冷たくてゆるいそうめんになる。ああー、失敗した。でも、4把も茹でちゃったよ。食べたくないなあ。でも、食べなきゃなあ。そういう状況への怒り。それに、なんでそうめんも碌に茹でられないんだ、っていう自分自身への怒り。あと、目の前で我関せずみたいな雰囲気でつやつやしてるそうめんそのものへの怒り、みたいな」
そうめんにも怒っちゃいますか。
「確かに茹でたのは俺なんだけど、茹でられた方も関係者っていうか、一蓮托生でしょ? みたいなところはありますよね」
なんか可哀想メンですね。そうめんも大変だ。ちなみに曲って、そういう日常の出来事から生まれることが多いんですか?
「そうですね。日常の出来事っていうか、もやもやした気持ちというか。そういう自分を発信してるみたいなところはあるかもしれない。『コンビニなのかよ』作ってた頃なんて、実際にコンビニでバイトしてたし。でもまあ、歌を通して何かメッセージを伝えたいとか、そういう事はあまり考えてないんで、歌詞はあくまで曲のきっかけ。結構適当です。歌やるなら歌詞要るよな、くらいの感じ」
歌や歌詞に対する捉え方は人それぞれですよね。歌を通じて、メッセージや感情を伝えることがアーティストとしての在り方って人もいるし、歌詞なんて全くの作り話です、みたいな人もいる。どういうスタイルで音楽をやっていきたいかによって、表現の仕方も変わっていくんだろうな。
「モアモアの場合は、正直、初めから特に伝えたいことはなかった。高校生の時に、ロック聴いて鳥肌立って、居ても立っても居られなくなって、ヤモトモと二人で楽器屋にチャリ走らせて、俺、絶対ギターやる! だからお前はベースな! みたいな感じで始まって、それからずっと変わってないんですよね」
ヤモトモさんは、確か、高校の同級生だったんですよね。
「そうそう、俺、やべえロック見つけた! いやいや、俺の方がやべえやつだ! みたいな感じで、お互いに見つけてきた曲を押し付けあってましたね。でも、まだその頃はバンドを組んでなくて。高校卒業した後は、音楽の専門学校に進学したんですけど、そこでオカジーと出会って、何がきっかけだったかは忘れちゃったんですけど、なんか流れで、ショッピングモールのライブステージみたいなところでコピーバンドやることになったんですよね。3人で」
へえー、それがきっかけで。
「そうそう、帰りにサイゼで打ち上げやってる時にね、3人でオリジナルバンドやってみるか! みたいな」
音楽性が一致して意気投合したみたいな。
「いやー、それが、結構バラバラなんですよね。俺はロックが好きだけど、アイリッシュ・トラッドとかフォルクローレとか民族音楽も結構好きで、ヤモトモはジャズだし、オカジーは、なんかよくわからない、ドラムの音だけが延々と続くレコードとか聴いてたりしますね。レコードの溝が一周したところで繋がってて、延々と再生が続くみたいなやつ。なんで、根っこにある音楽の共通言語が合致してるみたいなのはあるんですけど、それよりも、まあ、人が合うというか、こいつらとやってるとなんか楽しいよね、みたいなノリでずっと続いてる感じはあります」
確かに、モアモアの音楽って、そういう関心領域の相乗効果によって生まれる音楽性の広さ、みたいなのは感じますね。ロックなんだけど、ロックの文脈とはちょっと違うアレンジや解釈みたいなのが、ちょうどいい感じで織り込まれてたりするというか。
「そういうところ、楽しんでもらえてるのは嬉しいですね。カレーラーメンみたいな音楽を作りたいとずっと思ってて。カレーはカレーだけで食べたいし、ラーメンはラーメンで食べたい。あえてラーメンをカレー味にしなくていい、いや、しないほうがいいんじゃないか? って誰もが思ってるはずなんだけど。でも、誰かがラーメンにカレー、入れちゃったんですよね。そしたら美味かったと。焼き肉とビールみたいな引き立て合う関係じゃなくて、どっちも、俺が! 俺が! って主張してる主役級の奴らが交わって、濃厚な世界が生まれる。そういうのを音楽の中でも表現できたらなって思ってるんですよね」
カレーラーメン! すごい例えですね。でも、なんかわかるかも。隠し味で味付けっていうのとは違った、独特の濃さというか、異質な感じがあるんですよね。モアモアの音楽には。
「でも、マニアックな音作りをしていても、マニア向けの音楽にはしたくないという気持ちがあって。カレーラーメンって言ってるのは、そういう思いもあるんですよね。カレーとラーメン、みんな大好きじゃないですか」
なるほど。確かに、モアモアの音楽って、そういう音楽的な背景を知らなくても直感的に楽しめるというか。ファン層も幅広いですよね。こないだ、コンビニ行ったら、小学生くらいの女の子が歌ってましたもん。
「音楽の教科書に載りたいですね」
さて、この辺でリスナーからのメッセージを紹介しようかな。ラジオネーム「マーサマイディア」さんから。
《ムシロさん、ゲストのトートさん、こんばんは。モアモア歴8年のマーサマイディアです。先日、『MORE MORE HOUR TOUR』の大阪公演に行きましたよ。もう、最高でした! 実は私、初期の頃から追いかけてて、下北沢「立方体」でのライブも何度か見に行ったことがあるんです。あの頃のモアモアも素晴らしかったんですが、今回のツアーは本当に進化を感じました。
特に感動したのが、『そこがいいのだ』を演奏している時のトートさんの表情です。「そうめんマズイ!」って叫ぶ部分で、本当に心の底から怒ってるような、でもどこか愛おしそうな顔をされていて。あの日常への愛憎が入り混じった感情が、ダイレクトに伝わってきて、思わず涙が出ちゃいました。最後に演奏された『コンビニなのかよ』では、会場のみんなが一緒に歌っていて、ああ、モアモアの音楽ってこうやって人と人を繋げてくれるんだなって思いました。
これからも、素敵でかっこいい音楽を聴かせてくださいね。応援しています!》
モアモア歴8年って!
「いやー、嬉しい。マーサマイディアさん、ありがとう。そうめんマズイ! って言ってる時の表情かあ。自分の顔は見えないけど、なんかすごい顔してたんだね。多分、みんなも茹ですぎたそうめんを4把も目の前にしたら、きっとそういう顔になると思う」
『MORE MORE HOUR TOUR』、評判良さそうですね。
「今回のツアーは、等身大プラスアルファってことで、ちょっとだけ身の丈超えていきたいと思ってます。プラスアルファは、実力以上の演奏をするってことなのか、ステージのギミックなのか、会場に来てくれるファンのみんなの力なのか、もしくはその全部か。演ってみないと分からないけど、いま俺たちができること以上の体験をしてもらえるよう、がんばっています。あと、ステージや演出もみんなでアイデア出しながら色々仕込んでいて。そうめんギターなんかも作っちゃいましたからね。このギターは、とにかくびっくりするようなすげえ音が鳴る。どういうパフォーマンスになるのか、これは絶対に生で見てほしいですね」
では、最後に、リスナーのみんなにトートさんからツアーのお知らせをお願いします。
「ライブで聴く音って、なんであんなにかっこいいんだろうなって思います。それは、演者にとっても同じことで、ライブで奏でる音はなんか違う。ベストテイクだったり、最高の音作りを突き詰めてるって意味では音源の方がクオリティが高いはずなんだけど。特別な瞬間なんですよね、ライブって。だから、もっともっと最高のプレイをしたいって突き詰めていくことは、ライブに来てくれてるみんなの最高を追い求めることでもあるって、それに気付いてから、ライブへ向き合い方が変わった気がしてます。さっきの表情の話もそこに繋がってるのかもしれない。だから『MORE MORE HOUR TOUR』は、観る人も、演る人も、最高の時間を過ごせるライブにしたいなって思ってます。ツアー日程はそろそろ一区切りですけど、有難いことに追加公演も決まったんで、まだモアモアのライブを観たことないって人も、是非観にきてほしいです」
絶対行きたい! ということで、今日のゲスト、HUMOR MORE MOREの浅野灯人さんでした!
「ありがとうございました」
ふっくらかまぼこ ほっこりえがお
3つ食べたら 4つ食べてる〜
おかあさん かまもとのかまぼこじゃなきゃ
やだよぉ〜
お子様から お年寄りまで
皆様に愛される 蒲元のかまぼこ
贈り物にも きっと喜ばれますよ
ふっくらかまぼこ ほっこりえがお
3つ食べたら 4つ食べてる〜
伝統と信頼 そしてクリエーション
本物の味を未来に伝える 蒲元本店
――あっという間にエンディングです。
そうだね、ほんと、あっという間。真夜中の時間って、なんでこんなに早く過ぎちゃうんだろうね。お昼の1時間と深夜の1時間は、同じ時間って思えないくらい。やっぱり、体感時間にも重力があるのかもね。
今日は、モアモアのトートさんをゲストに迎えて、新曲やライブの話なんかも聞けたね。なかなか充実した回だったんじゃないでしょうか。私もそうめんは茹ですぎないように気をつけようと思いました。4把も茹でちゃったら、もう後には引けないもんね。
そうめん、確か、沸騰したお湯に入れて1〜2分くらいって書いてあると思うんだけど、私の場合は、1分くらい経ったところで、まず1本食べてみて茹で加減を確かめてるかな。あとは、冷水でガシガシ洗ってから、氷でキンキンに冷やした水にさらすのがポイントだと思います。でも、そうめんが美味しくできてたら、あの名曲は生まれなかったわけだし、そういう意味では一番良い茹で加減だったのかもね。
――リスナーさんからのメッセージ、今日もたくさんいただきました。
「着拒許可局」さん、窓ガラスで怪我しないよう気をつけて。あと、読みにくいから、違うラジオネーム考えといて。「サンダーみゆき大好き」さん、パイルの数が合ってたかどうか、報告待ってるからね。「マーサマイディア」さん、ずっと夢中で居られるアーティストがいるのって素敵なことだよね。全部は紹介できなかったけど、みなさん、メッセージ送ってくれてありがとう。
では、この辺で、不機嫌の証を授与しておかないとね。選ばれしものだけが手にすることができる、不機嫌の勲章、それが不機嫌の証。この栄誉を受けるのは、一体誰なのか。
それでは発表します。
(ドゥルルルルルル……ジャン!)
今回、不機嫌の証を授与するのは、ラジオネーム「着拒許可局」さんです。
(パチパチパチパチ!)
――「着拒許可局」さん、おめでとうございます
言いくいラジオネーム、読みにくいメッセージと、パーソナリティ泣かせなところがマジ不機嫌でした。あなたに、この栄誉ある不機嫌の証を授与します。そのうち発送されるので、気長に待っててください。そして、あなたは絶対にラジオネームを変更すること!
――チャッキョキョキャキョキュ……言いくい……
悪意すら感じるよねー。メッセージの文章も、社会人としては0点です。でも、そこがいい。
不機嫌の証、ホントよく出来てて。ラジオだから見せられないのが残念なんだけど。今回のデザインは『チクチク』。トゲトゲした金属のベースに赤いフェルトのひらひらしたやつがたくさん付いてるのね。前回のバージョン『ウジウジ』はシンプルな感じだったけど、今回は打って変わって、ゴテゴテギラギラしていて。かなり不機嫌な感じに仕上がってます。身につけて、自分の不機嫌さ加減をみんなにアピールしてね。
そういえば、次回のゲストは誰だっけ?
――まだ決まってないです。
そっか。まあ、いつものことだよね。誰か面白い人が来てくれるといいな。変わった趣味の人とか、面白い仕事をしてる人とか、そういう人の話聞くのが好きなんだよね。まあ、一人でダラダラ喋るのも慣れてるし、ゲストなしでも問題ないです。
――いい人、探しておきますね。
外、まだ雨降ってるのかな。スタジオは窓がないんで外が見れないんですけど。でも、雨音を聴きながら、部屋でのんびり過ごすのって最高だよね。みなさん、良い真夜中を過ごしてください。最後まで聞いてくれて、どうもありがとう。
不機嫌ラジオ、この番組は──(ザザザザザ……)──の提供でお送りしました。
それではまた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます