第6話:情報収集と新たな旅路、灼熱の砂漠へ
冒険者ギルド「自由の翼」フロンティア支部において、カイが放った一撃は、単なる実力測定の結果という枠を遥かに超え、瞬く間に一つの神話として昇華された。その日を境に、ギルド内の空気は一変した。
「おい、聞いたか? あの新人の話」
「ああ、聞いたどころか、あの爆音はここまで聞こえたぜ。最初、街がドラゴンにでも襲われたのかと思ったよ」
「訓練場の壁、見たか? まるで隕石でも落ちたみたいになってたぞ。あれをたった一発の『ファイアアロー』でやったってんだから、信じられねえ」
「ファイアアローなわけがあるか! どうせ見栄を張ってそう言ってるだけだ。俺が見た筋の情報じゃ、ありゃ古代竜(エンシェントドラゴン)のブレスを再現する禁断の魔法らしいぜ」
「馬鹿言え、俺のダチのダチは、あの新人が無詠唱でギルドマスターを吹っ飛ばしたって言ってたぞ!」
噂は、乾いた草原に放たれた火のように、あっという間にギルド中に広まった。冒険者たちの口伝えを経るごとに、事実は大胆にデフォルメされ、尾ひれどころか翼や竜の首まで生えて、カイは「無詠唱で戦略級魔法を操る、正体不明の魔王」のごとき存在として語られることになった。
その結果、カイがギルド内を歩けば、異様な光景が繰り広げられた。昨日まで彼に見向きもしなかった、あるいは侮りの視線を向けていた冒険者たちが、モーゼの前の海のようにサッと道を譲る。好奇と畏怖の入り混じった無数の視線が、四方八方から粘りつくように突き刺さった。まるで、檻から解き放たれた猛獣を遠巻きに眺めるような、緊張感に満ちた静寂が彼の周囲に生まれる。
もちろん、中にはその圧倒的な力に魅せられ、あるいは自らの力を試そうとする血気盛んな者も現れた。
「おい、あんた! 俺と勝負しろ!」
巨体を揺らし、戦斧を肩に担いだ熊の獣人が、カイの前に立ちはだかる。
「その力を前に、我が魔術がどこまで通じるか、試させてもらおう!」
プライドの高そうなエルフの魔術師が、杖を構えて挑戦的な視線を向けてくる。
しかし、それらの挑戦は、実際に火花を散らす前に全て阻止された。
「こらーっ! カイ様に気安く声をかけるんじゃありません! ギルドの備品をこれ以上壊されたいんですか!」
受付嬢のリリアが、普段の快活さからは想像もつかない剣幕でカイの前に立ちはだかり、両手を広げて彼を守る。
それでも引き下がらない無謀な者たちに対しては、ギルドの奥から姿を現した、厳つい顔のギルドマスターが地を揺るがすような低い声で一喝した。
「――そこまでだ。命が惜しくば、その武器を納めろ」
その眼光と覇気だけで、歴戦の冒険者たちは蛇に睨まれた蛙のように硬直し、すごすごと引き下がっていくのだった。
カイ自身は、その一連の騒動を、まるで舞台の上で繰り広げられる演劇を眺める観客のように、どこか他人事として受け止めていた。いや、正確には、その状況を内心では大いに面白がっていた。自分の存在一つで、これほどまでに人々が動揺し、騒ぎ、様々な感情を剥き出しにする。その人間模様を観察するのは、彼にとって極上のエンターテイメントだった。
結局、カイの処遇はギルドマスターとの直接会談によって決定されることになった。
案内されたギルドマスターの執務室は、彼の無骨な外見をそのまま反映したような部屋だった。壁には彼がかつて討伐したであろう巨大なミノタウロスの頭骨が飾られ、部屋の隅には使い込まれた大剣が立てかけられている。重厚な黒檀の執務机の上には、フロンティアの防衛計画や近隣諸国との力関係を示す書類が山と積まれており、彼がただの腕っぷしだけの男ではないことを示していた。
その机の向こうにどっしりと腰を下ろしたギルドマスター、名はダリウスというらしい。その顔に刻まれた深い皺と幾多の傷跡は、彼が元Sランク冒険者であったという噂を裏付けていた。しかし、その鋭い瞳の奥には、規格外の新人を前にした中間管理職特有の苦労と、微かな期待の色が滲んでいるのをカイは見逃さなかった。
「……さて、カイ君。単刀直入に言おう」
ダリウスは、太い指でこめかみを揉みながら口を開いた。
「君を、本日付でSランク冒険者として特別登録する。これはギルド本部の承認も得た、正式な決定だ。依頼は自由に選んでくれて構わない。報酬も最高ランクで保証しよう。だが、一つだけ頼みがある。くれぐれも、街やギルドの施設を、これ以上破壊しないでくれたまえ」
それはもはや命令ではなく、心労に満ちた懇願に近かった。訓練場の修復費用は、ギルドの年間予算に小さくない穴を開けたらしい。
さらにダリウスは、報酬の前払いや、ギルド内に専用の個室、果ては専属のサポートチームまで用意するという破格の待遇を提示してきた。ギルドとしては、カイという規格外の戦力をなんとか管理下に置き、コントロールしたいという思惑が透けて見える。
しかし、カイはその全てを丁重に、しかしきっぱりと固辞した。
「お心遣いは感謝しますが、ギルドマスター。俺は気ままな旅がしたいだけなんです。特定の場所に縛られたり、特別扱いされたりするのは性に合わない。Sランクというのも、正直なところ肩書き倒れで窮屈なだけだ」
その言葉に、ダリウスは呆気にとられたような顔をした。富も名声も、目の前の青年は全く意に介していない。その物欲の無さが、逆に彼を得体の知れない存在として際立たせていた。
「……そうか。君がそう言うのなら、無理強いはすまい」
ダリウスはため息をついた。
「では、何かこちらに望むことはあるかね? 君ほどの力を持つ者を、何の対価もなしに野に放っておくのは、それはそれで問題でな」
カイは少し考えると、にやりと笑った。
「一つだけ。このギルドの資料室を、自由に使わせてもらえませんか? この世界のことを、もっと知りたいんです」
その予想外の要求に、ダリウスは一瞬虚を突かれたが、すぐに深く頷いた。
「よかろう。許可する。リリアに言えば案内するだろう。ただし、禁書区画の書物の扱いには注意してくれたまえ」
こうして、カイはフロンティア支部で最も丁重に扱われるべき、しかし最も自由な存在となった。
***
その日から数日間、カイはギルドの資料室に入り浸った。
その資料室は、ギルドの建物の最奥、一般の冒険者の喧騒からは完全に隔離された場所にひっそりと存在していた。分厚い鉄張りの扉を開けると、古い紙とインク、そして乾燥した革の匂いが混じり合った、独特の空気が鼻腔をくすぐる。中は薄暗く、しんと静まり返っていて、外界とは時間の流れ方が違うようにさえ感じられた。
壁という壁は、天井まで届く巨大な本棚で埋め尽くされている。そこには、古今東西から集められたであろう膨大な数の書物や、羊皮紙の巻物がぎっしりと、しかし系統立てて整然と並べられていた。床には足音を吸収する分厚い絨毯が敷かれ、カイの歩く音すらも静寂の中に溶けていく。
(ふむ、これはなかなか…前の世界の国会図書館にも引けを取らんな。いや、情報の網羅性では劣るかもしれないが、この雰囲気はこっちの方が断然好みだ)
カイにとっては、まさに宝の山だった。彼はこの知の迷宮を、探検家のような気分で散策した。
この資料室には、無口だが博識な年配のエルフの男性が司書として常駐していた。彼の名はエルドランといい、銀色の髪を長く伸ばし、その顔には深い皺が刻まれている。しかし、その落ち着いた瞳は、森の湖のように深く、底知れない知性を湛えていた。カイが何かを尋ねると、彼はほとんど言葉を発することなく、ただ静かに立ち上がり、的確な書物の場所を指し示すだけだった。だが、その選択は常に完璧で、カイとエルドランの間には、言葉を越えた知的な交流が静かに育まれていった。
カイは貪るように知識を吸収した。
古ぼけた大陸地図を大きな机の上に広げ、指でその輪郭をなぞりながら、まだ見ぬ土地に思いを馳せた。地図に記された「龍の顎山脈」や「嘆きの海」、「忘却の森」といった地名の一つ一つが、彼の冒険心をかき立てる。
精密なイラストで描かれた魔物図鑑をめくっては、まだ見ぬ強敵たちの姿に胸を躍らせた。グリフォン、マンティコア、リヴァイアサン。その生態、習性、そして弱点。図鑑に書かれた記述を読みながら、カイは頭の中で幾度となく彼らとの戦いをシミュレーションし、その度に口元に笑みを浮かべた。
分厚い歴史書や伝承集を読み漁っては、この世界の成り立ちや、文明の興亡、英雄たちの物語に想像を巡らせた。人間、エルフ、ドワーフ、獣人。各種族の歴史と思想、そして彼らの間に横たわる複雑な関係性。それらを知ることは、この世界をより深く理解し、楽しむための重要なピースだった。
それらの書物から得られた情報は多岐にわたった。大陸の地理、主要な国家とその政治体制、各地に点在する古代文明の遺跡の噂、強力な魔獣やドラゴンの目撃情報。
そして、司書エルドランの特別な許可を得て立ち入った「禁書」の区画で、カイはひときわ興味深い記述を見つけた。そこにある書物は、人皮や未知の金属で装丁され、不吉なオーラを放っているものも少なくない。その中の、黒い革で装丁された一冊には、かすれた古代語でこう記されていた。
『……光と闇が分かたれる以前、世界は混沌に満ちていた。やがて神々が星々より飛来し、この地に秩序をもたらした。だが、深淵より生まれし古き者ども、すなわち邪神は、その秩序を憎み、破壊と混沌を望んだ。神々と邪神の戦いは天を割り、地を裂き、永きに渡り続いた。多くの神々が傷つき、倒れる中、ついに七柱の邪神は大陸の各所に封印された。だが、封印は永遠ではない。星辰が凶兆を示す時、封印は綻び、古の災厄は再びこの地に蘇るであろう……』
(邪神、ねぇ…俺をこの世界に放り込んだ神様(仮)は、そんな物騒な存在については特に何も言っていなかったが。この世界にも、そういう神話級のボスキャラがいるのか。もし本当にいるなら、一度お目にかかって、その実力を拝見してみたいものだ)
常人ならば恐怖に震えるであろう記述を前に、カイは不謹慎にも好奇心を燃え上がらせていた。彼にとって、邪神すらも「手合わせ願いたい強者」のリストに加わったに過ぎない。
そんなふうに情報を整理し、カイは当面の旅の目的地を絞り込み始めた。
彼の心を惹きつけてやまないものは、いつだってシンプルだ。
一つは、まだ見ぬ強者との手合わせ。
一つは、人跡未踏の秘境の探訪。
そしてもう一つは、その土地ならではの美味なる食事と酒。
この三つの条件を満たす場所はどこか。資料室での調査と並行して、カイは夜になるとギルドの酒場に顔を出し、冒険者たちの生の声にも耳を傾けた。そこでは、資料室の整然とした情報とは違う、より生々しく、熱っぽく、そしてしばしばアルコールで誇張された情報が飛び交っていた。
「北の大氷壁の向こうには、氷のブレスを吐くワイバーンの王がいるらしいぜ! その鱗で作った鎧は、ドラゴンの炎さえも弾くって話だ!」
「いやいや、ロマンってもんがねえな。男なら西の『迷いの森』だろ。その最深部には、時が止まったエルフの秘境『エリアーナ』があって、不老不死の泉があるとかないとか…美女のエルフに酌でもしてもらいてえもんだ!」
「南の海の果てには、島ほどもある巨大なクラーケンが船を丸呑みにするって話だ! その触腕一本で、一攫千金だってよ!」
そんな数多の情報が渦巻く中で、一つの地名が、繰り返し、そして常に畏敬の念と共に語られていることにカイは気づいた。
「アズラエル大砂漠」
フロンティアの街から南東に、徒歩で数週間はかかる場所に位置するその広大な砂漠は、大陸でも有数の危険地帯として知られている。昼は灼熱の太陽が全てを焼き尽くす地獄と化し、夜は体感温度が氷点下にまで落ち込む凍てつく極寒の地となる。サンドワームやデスクロウといった凶暴な魔物も多数生息し、Sランクのパーティですら全滅した記録がいくつも残っている。
しかし、同時に、その過酷な土地は冒険者たちの心を惹きつけてやまない魅力にも満ちていた。
砂嵐の向こうには、一夜にして現れては消えるという、失われた古代都市の遺跡が眠っているという伝説。
点在するオアシスには、旅人の心を惑わす世にも美しい踊り子がいるという、真偽不明の甘い噂。
そして何より、その灼熱の砂漠でしか採れない特殊なスパイス「陽光の涙」を使った、一度食べたら忘れられないという絶品の肉料理が存在するという話。
(過酷な自然環境、強力な魔物の存在、人跡未踏の古代遺跡、そして未知の美味いもの…役者が揃いすぎているじゃないか)
カイの冒険心は、他のどんな候補地よりも強く、アズラエル大砂漠へと傾いていった。困難であればあるほど、燃える。未知であればあるほど、惹かれる。それがカイという男の本質だった。
「よし、決めた。次の目的地はアズラエル大砂漠だ」
酒場の喧騒の中、一人エールを呷りながら、カイは静かに呟いた。
***
数日後、カイは資料室の膨大な知識を頭に叩き込み、旅の準備を始めた。まずは司書のエルドランに礼を言った。
「世話になった、エルドラン。おかげで良い旅ができそうだ」
エルドランはいつものように無言で、しかしその深い瞳で静かに頷くと、一冊の小さな革表紙の本をカイに差し出した。それは、砂漠の動植物や、オアシスの見つけ方などが記された、実用的な手引書だった。言葉少ないエルフなりの、餞別なのだろう。カイはそれもありがたく頂戴した。
次に、フロンティアの市場へと向かい、砂漠用の装備を調達する。目的がはっきりしているため、足取りに迷いはない。彼は異国情緒あふれる商品を扱う、砂漠の民が経営するという店を選んだ。
店主は日に焼けた肌に鋭い目つきをした、百戦錬磨の商人だった。カイの軽装な風体を見て最初は訝しげな顔をしたが、すぐにギルドでの噂の主だと気づいたらしい。
「へえ、あんたがあの『カタストロフ・カイ』かい。噂はかねがね。で、旦那のようなお方が、こんな砂だらけの品物を扱う店に一体何の御用で?」
「カタストロフ…? ひどい二つ名がついたものだな。まあいい。アズラエル大砂漠に行こうと思ってね。装備を少しばかり見繕いたい」
カイがそう言うと、店主は目を丸くした。
「正気かい、旦那。あそこは神に見捨てられた土地だ。あんたほどの魔法使いなら、もっと楽で儲かる仕事がいくらでもあるだろうに」
「ちょっとした散歩だよ。退屈しのぎにはちょうどいいかと思ってね」
カイが笑ってそう言うと、店主は呆れたように肩をすくめ、しかしプロの顔つきで次々と品物を並べ始めた。
カイは、驚くほど軽いのに頑丈な金属製の水筒を数個、強い日差しと砂嵐から身を守るための、通気性の良い厚手のマントと頭巾、保存食として塩気の強い干し肉や、石のように硬いが栄養価の高いパン、そして夜の凍えるような冷え込みに備えて、上質な獣の毛で織られた毛布を選んだ。代金を支払うと、店主は「死なないで戻ってきたら、砂漠の酒を一杯おごるぜ」と、彼なりのエールを送ってくれた。
そして、出発の朝。フロンティアの街は、柔らかな朝霧に包まれていた。
カイは最後に挨拶をしておこうと、ギルドに立ち寄った。ギルドマスターのダリウスに旅の目的地を告げると、彼は苦虫を噛み潰したような顔で「…そうか。まあ、君なら大丈夫だろうが…くれぐれも、砂漠を消し飛ばしたりはせんでくれよ」と、最後まで心配の種が尽きない様子だった。
そんな彼らのやり取りを聞いていた受付のリリアが、心配そうな顔で駆け寄ってきた。
「カイ様、お待ちください! 本当に…本当にアズラエル大砂漠へ行かれるのですか? あそこはSランクの冒険者でも、運が悪ければ命を落とすことがある、本当に危険な場所なんですよ…?」
彼女の緑色の瞳が、不安げに揺れている。その真剣な眼差しに、カイの心に温かいものが込み上げた。
「ははは、心配してくれてありがとう、リリアさん。でも、きっと大丈夫だよ。俺は自分でも呆れるくらい、そう簡単には死なないみたいだからね」
カイは悪戯っぽく笑いかけると、ふと、衝動的に彼女の頭に手を伸ばし、栗色の髪をくしゃりと軽く撫でた。指先に伝わる、驚くほど柔らかい髪の感触と、シャンプーの微かな花の香りに、カイの心臓が柄にもなくトクンと跳ねた。
(…おっと、これはまずい。可愛い女の子に優しくされると、どうも調子が狂うな)
もちろん、そんな内心の動揺は微塵も顔には出さず、あくまで余裕のある笑みを浮かべてみせる。
「それに、何か面白い出会いが、向こうで俺を待っているような気がするんです」
そう、お約束というか、テンプレというか。過酷な冒険の先には、素晴らしい出会いが待っているものだ。物語とは、そういうふうにできている。
カイはリリアからそっと手を離し、ギルドマスターに一瞥をくれると、踵を返した。
「それじゃあ、行ってくる」
その軽い足取りでギルドを去っていくカイの背中を、リリアとダリウスはどこか複雑な、そしてほんの少しだけ期待するような目で見送っていた。
彼らが知る限り、アズラエル大砂漠の最奥地には、まだ誰も足を踏み入れたことのない「何か」――邪神の封印の一つが眠っているという、ギルドの最高機密に属する古くからの言い伝えがあったからだ。カイという規格外の存在が、その長年の謎に何らかの答えをもたらすかもしれない。そんな淡い期待が、彼らの胸にはあった。
カイ自身は、そんなギルドの人々の思惑など露知らず、ただひたすらに、これから始まる砂漠の旅と、そこで待ち受けるであろう新たな「楽しみ」に胸を躍らせていた。
フロンティアの南門をくぐり、広大な荒野へと一歩を踏み出す。
灼熱の太陽が、容赦なく大地を照りつけている。彼の前には、陽炎で揺らめく、どこまでも続く道が伸びていた。
その先に、彼の運命を大きく揺るがす出会いが待っていることなど、この時の彼はまだ知る由もなかった。
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