僕ら
毎朝僕は僕を見る。
鏡に映る僕を見る。
僕が映っている僕を見るということは当然鏡に光が反射している。鏡の世界とはいわないが、鏡の僕とこの僕は僕であって僕ではない。そう感じる。
自分を見るということはどこか不思議な気持ちになってしまう。
知りすぎている他人を見ているような気持ちだ。
鏡に毎朝映る僕は毎日同じわけではなく、少し異なる。鏡の僕は毎日別人に入れ替わるからだ。
不思議なことでもなく、当たり前の事。
そんな日常を過ごしながら、今日も僕は鏡を見る。
学生であるが故、朝は早い。
身支度をすませ、家を出る。
行ってきますの一言を鏡の僕らも復唱する。
ちょこっと詩 松ノ枝 @yugatyusiark
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ちょこっと詩の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます