遭うたびに大きくなって行く猫。猫好きならきっと、この不思議な猫に遭ってみたいと思うに違いない。
主人公の女性は、無類の男好きを自覚している。その三毛猫との最初の出逢いはごく普通のシチュエーション。
ところがその後、その猫との出逢いは意外な場所になり、猫も次第に大きくなっていく。
そして事件が起きた。
彼女の危機を救ったのは、やっぱ巨大化したあの猫だった。
そして、猫はまだまだ大きくなっていく。一体どこまで大きくなるのか!
でも、その猫が見えるのは、彼女だけ⁈
狂気猫という自主企画の参加作品なので、他のも読んでみたくなる良作です。ハピエンになってるところも読後感が良い。
猫好きさんもそうでない方も、この不思議で壮大な物語を味わってみてください!
思わぬ方向に話が転がって行く。その感じがとても心地良かったです。
主人公のもとに現れた一匹の猫。ごく普通の三毛猫かと思いきや、何やら様子がおかしい。
後日も現れるが、なんか少し「サイズ」が大きくなっていくような……。
果たして、この猫は彼女に何をもたらしてしまうのか。
ちょっと大きいくらいなら、メインクーンとかも存在するので「デカ猫かわいい」で済ませられるかもしれません。
けれど、「牛のようなサイズ」となっていくと、それは同じ猫科でも豹とか虎とかに通ずるものになっていく。いざ牙を剥かれたら人間などひとたまりもありません。
途中展開で「猫」がある役割を果たし、「あ、彼女にとっての守り神みたいな存在なのかな」とオチを理解した気にも。
でも、ストーリーはまだまだ続く。猫の巨大化もまだまだ続く。
この物語の結末で描かれる、思いもよらぬスケール感。不思議な話、ホラーな話から、SFにも通ずる壮大なものへと。
その意外性や突き抜けた感が、とにかく心地良かったです。「ここまでやってくれたか」という清々しさに満足させられました。
猫という見知ったものでも、「大きさが変わる」ということでどんどん印象が変わって行く。そういう風にちょっとした「心理実験」とかを見ているような楽しさもある作品でした。