赤を探す

紅葉に包まれた道の中

青い車が進んでいく

百色が消されてしまった

思い出になる時間


太陽が沈んで

真っ暗になると

百色がじわりと

染み出してくる


朝一番に顔を上げると

そこには万華鏡が割れたような

狂った耽美がある


あまりの眩さに

記憶には残らない

また人は赤を探して進む

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