『わかってるよ、わかってるさ』

わかってるよ、わかってるさ。


例えば、死ぬ事になったとしても。


最後まで、やり通さなきゃいけない事が、この世の中にはある事くらい。


怖くても逃げ出しちゃいけない事くらい。


こんな命でも、それを賭けなきゃいけない事くらい。


結果なんか、考えちゃいけない事くらい。


わかってるよ、わかってるさ。


その瞬間の事を考えると、怖く怖くて仕方がないよ。


逃げるかも知れない。


本当に死ぬかもしれない。


最後までやり通せずに諦めるかも知れない。


でもさ。


わかってるよ、わかってるさ。


最後まで、やり通さなきゃいけない事が、ひとつやふたつ、ある事くらい。


わかってる。


わかってるよ。


わかってるさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る