カクヨム裏道的創作論

川野遥

第1話 カクヨム概説

 初めましての人は初めまして。

 そうでない人はこんにちは。

 川野遥と申します。


 簡単に自己紹介……というか、プロフィールページを見れば分かるかと思いますが、2021年の9月に登録しまして、以降適当に色々書いております。

 基本的には流行りものには背を向け、自分路線を進んでいるタイプの書き手です。

 ですので、「絶対に書籍化したい!」という人は読まない方が良いかもしれません。


 好き勝手書いているタイプですが、その中ではまあまあアクセスはある部類でしょうか。一応最多で600万超え、100万超え、10万超えが何作かあります。


 あと、何故か2025年2月期の愛され作家に選ばれたということがあります。



 創作論というほど、大層なものは持ち合わせていないのですが、ただ、カクヨムというのは多少特殊な小説サイトでして、その付き合い方みたいなのは多少は分かっているのかなと思います。

 そうした経験などから、初心者向けに何か書いてみようかなということで始めてみました。



 さて、私が「カクヨムで書きたいから、今日、登録したよ!」というような新人さんに何か言うことがあるとしたら。


「慌てない、がっつかない」


 の一言に尽きます。


 先程も触れましたが、カクヨムというのは若干特殊な作りになっております。

 そのあたりを触れた創作論も多々ありますが、一方で、そこで触れられていることを全て真に受けるとこれまたドツボに嵌る可能性があるようにも思います。


 例えば、「★を貰うとトップページに掲載される可能性があり色々と有利」という至極当たり前に見える理屈があります。

 これは大半の作品にはあてはまるかと思いますが、全ての作品にあてはまるかというと、どうもそうではない。

 トップページに掲載されてもほとんど反応のない可哀相な作品も沢山あります。私の書く話のように(´;ω;`)



 また、非常に身も蓋もない話になりますが、スタート直後の話が軌道に乗るか乗らないかについては運に左右される要素も非常に強いと考えています。

 例えば連載をスタートして数日経過、数話出したけれどPVが一桁で絶望の極みに達した……なんて場合には、創作論を読んで無理に何とかしようとするより、話自体を一回削除して、もう一回最初からやり直してみる(キャッチコピーやあらすじは変えてみる)方が効果があるかもしれません。


 もっとも、現在では私の一番読まれている作品である「テクニカル・エリア」は開始二週間くらいは(その時期の私の作品としては)一番惨憺たる有様でしたから、数日で諦めるのも早いかもしれませんが。



 もちろん、書籍化したいということで流行りものを書く方に関しては、そんな気長なことも言っていられないでしょうけれど、慌てる乞食は貰いが少ないというような言葉もありますし、登録直後は更新間隔諸々で失敗する可能性も大きい。


 最初一ヶ月くらいは試運転。

 勝負根性を出さず、とりあえず何個か話を書いてみて、更新しながら反応があるかどうか見定めていくくらいの意識になれればベストのように思います。

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