忘れられた英雄 狂戦士レスターム

通りすがりの落花生

本編に登場するヴィランの話

大魔導大戦が起きるよりも昔の話。

人間達の住む大陸へ魔族領土から魔王率いる魔族が侵攻していた時代。

ある王国が魔王討伐のため、王都に招集した勇者一行にその男は居た。


女僧侶 男戦士 男勇者 女魔法使い 男斥候の5人パーティであった。

勇者一行は各地を巡り、魔王軍を討伐しつつ、魔族領土へ討伐に向かった。


当初彼らが赴く町は、歓迎し、人々の希望となっていた。

3年の旅は彼らにとって濃厚な日々となり、物語にするには語りきれない程の毎日であった。


数々の刺客や、四天王との戦闘で経験を積み上げ、それらを討ち滅ぼした彼らが残すは魔王城の攻略のみとなった。


魔王城攻略前夜、勇者と魔法使いは二人、朝まで姿を消した。お互いに思いを寄せ合っていることはパーティ全員が認知しており、誰も口出しはしなかった。常に死と隣り合わせの戦いであったため、悔いが無いよう、毎日を全力で生きることはパーティのモットーとなっているからだ。


そんな中、戦士に恋をしていた僧侶は、内なる思いを伝えきれずにいた。

斥候や他のメンバーからも、気づかれていた恋路は、何故か戦士には届いていない様子であった。

戦士は戦いの中で生まれ育ったため、戦い以外のことはよく分からない。

最後の晩、焚き火を囲む3人。男斥候が戦士と僧侶を前に「今夜ぐらい素直に思いを伝え合えよ。僧侶は戦士が好きなんだろう?」と重たい沈黙を破るため、口火を切った。


僧侶はリンゴの様に頬を赤く染め、急に立ち上がると手や持っていた杖を振るなりして、動揺を隠しきれずにいた。「きゅっ…急にっ!ど、どどうしたのよ!」慌てふためく僧侶を見て斥候はしてやったと言わんばかりに笑みを浮かべ、水で薄めた果実酒をがぶりと煽る。

戦士はフルフェイスの兜越しに僧侶の様子を見やっていたが、特に動揺する様子は無かった。「俺には人を思う気持ちが分からない」普段口数が少ない男が口を開くと、周囲は静かになるものだ。「守るものが増えるのは、怖い」戦士は自身の手を閉じたり開いたりを繰り返し、眺めた。「私だって、一緒に旅をして、知り合う人達が増える程、失う怖さも増えていったよ…。だから強くなりたいし、早くこの戦いを終わらせたい」

先程まで動揺していた僧侶の表情は覚悟を決めた冒険者の顔に変わっていた。

「な、なんて…ね?後衛の私なんかが守りたいだとか、生意気だよね…」僧侶は普段の様子に戻る。「お前は十分戦士だ。守るために強くありたいと願う精神は尊い」いや、私戦士じゃないし…という小さな反論は戦士の耳に届かず「ありがとう。お前のお陰でやりたいことが増えた」戦士は兜越しに僧侶と斥候の顔を見やると、鼻で笑った様な音を響かせた。

「なんだ?顔も見せずに人の顔を見て笑いやがって」斥候に気味悪がられながら、戦士は二人を守ると強く自身の剣に誓った。「この戦いが終わったら…それからちゃんと…話そうね?」僧侶は頬を赤らめ、戦士の酷使された傷だらけの手の甲に優しく触れた。



人の温もりは尊い

久し振りに触れた返り血以外の温もりを、戦士は目を閉じ、手の甲を擦りながら何度も噛み締めた。



魔王城での戦いは熾烈を極め、今までにない程一行を心身共に苦しめた。

僧侶もかつて無い程、魔力回復薬を飲み、回復魔法を飛ばし続けた。

過剰摂取による副作用として、血圧は下がり、めまいや吐き気を催していたが、前線は後退できず、常に接戦が続く中、休息が図れなかった。

敵の魔物達は際限なく溢れ、前からも後ろからも一行に迫り来る。

ここまで死線を越えた彼らには、戦闘の様々な経験と知識が培われている。

前線を勇者や魔法使いに任せ、戦士と斥候が倒していった魔物達を抱えて集め、壁のように積み重ねていく。次第に後方に死体で壁を作った一行は、壁を越えてきた魔物だけを斥候が対処し、前方を戦士と勇者で押し上げていった。

しばらく様々な工夫を凝らし、戦い続けたところ、魔物の波は止み、開けた空間。言わば最奥に到着した。



最奥に辿り着いた一行は、魔法薬の準備や、バフ、デバフ等支度を調え、僧侶の回復を短時間待つ。広がる魔族達の死屍累々を前に、静かに装備を検めるなど、歴戦の冒険者であればこそ。



魔王の居る部屋に繋がる広間にある大きな扉は、魔法使いの火炎球により破壊された。

中から冷や汗が額を流れ落ちる程の圧迫感と、長い年月を掛けて練られた高密度の魔力が溢れ出る。魔法を扱う魔法使いと、僧侶は二人共顔色が悪く、一瞬だが後退る。

勇者は魔法使いの手を握り、必ず守ると魔法使いを諭していた。

戦士は僧侶を案じ、視線を送ると、目が合った僧侶はこくんと頷き、歩みを進める。

一行は扉の隙間から侵入し、魔王と対峙。


魔王は4本の角を生やし、紫色の肌と黄色い目が特徴的な装束を纏った祭司系魔法使いの魔人。杖などの媒体無しで、魔法を飛ばしてくるという情報を事前に入手していた一行は全員、魔法使いの精神力向上のバフにより、魔法耐性を上げている。


男3人が近接戦に持ち込み、魔王の魔法詠唱を妨害。その隙に後衛の女性陣が後方支援や魔法攻撃を繰り出す。

魔王は圧倒的であるが、間髪入れずに攻撃し続けるチームワークには苦戦を強いられた。

一度斥候が、魔王が放った必殺の獄炎を喰らい即死、僧侶がすかさず蘇生。

この世界で蘇生は、生命力が強い人間でなければ、廃人になることがある。また、死後から30分以内であること、使用者の魔力をほとんど使用するため、連続使用は魔法薬の回復無しに難しいことなど制約が多い。


戦闘自体は数分であったが、当事者達の体感でいけば、数時間も感じる戦闘であった。

勝負が決したのは、勇者の一撃が魔王の体を貫き、膝から崩れ落ちた瞬間であった。

皆が腹の底から声を上げ、歓喜する。


呆気なかったと各々が感じて居た不安を体現したかの様に、血肉が飛び散る音が、皆の歓喜を掻き消す。

女僧侶の胴が貫かれた。

一行が振り返る頃には、魔法使いが吹き飛ばされ、近くの柱に激突。頭から血を流し、倒れ込む。

魔王は悪魔の様に醜悪な容姿に変貌し、真の姿となっていた。


初期形態よりも身を細く絞った魔王は、速度に特化した形態となり、瞬く間に2人の仲間を戦闘不能にした。後衛が居ない今、回復は各々が持つ回復薬だけだが、飲む隙を魔王が与えるとも思えない。

残された前衛3人は、無言で目配せをする。

それから決着が付くのは一瞬であった。

斥候は煙幕弾を複数撒き、空間全体が視界不良となる。

魔王が周囲の状況を認識する前に、戦士が絶え間なく、大剣を叩き込み続ける。

魔王からの反撃が戦士に向けて行われる最中、斥候が痺れ毒付きのナイフを魔王の背中に突き刺す。みるみる動きは鈍化し、鈍った魔王を戦士の大剣が襲う。

防ごうとした魔王の両腕が大剣により切り落とされる。

そこへ勇者が奥義の魔法剣を放ち、魔王を穿った。

大きく風穴が空いた魔王は吹き飛ばされ「良い物を見せて貰った」と高笑いする。

次の瞬間、魔王であったそれは、砂のように消滅していった。



煙が晴れる頃、そこに立っていたのは、1人だけであった。

両腕を失い、泣き叫ぶ斥候。魔法剣が直撃し、胸に血肉が焦げた傷口が残る戦士。


広間に1人立ち尽くしていたのは勇者であったが、その剣には僧侶の血。

背中に刺さったナイフを抜き、放る。勇者の頭には、冠の様に魔王の肉片がこびり付いていた。



魔王は勇者の攻撃で致命傷を負った際、勇者に寄生し、仲間達を攻撃していた。

寄生した瞬間に奥義の幻惑魔法で幻を見せつつ、同士討ちを図った。



戦士は自らの傷口にポーションを迅速に掛け、ある程度回復したところで立ち上がる。

その傷口はまだ筋肉が露出している程深いが止血はされた。戦士が、大剣の届く間合いまで、勇者に近づいていくと、足下に倒れ、胴を貫かれた筈の僧侶が、戦士の傷を倒れながら癒やした。


僧侶は這いながら壁にもたれた。僧侶が体を引きずった後は、血の海が広がっている。致命傷であったが、自分以外のために魔力を温存することを考え、自身の傷の治療は放棄していた。


男二人は無言で向き合い、洗脳されている筈の勇者とまるで、通じ合っているようであった。

勇者と戦士の攻防が始まる。激しい剣撃音が響き渡り、まるで二人の泣き叫ぶ声にも聞こえた。


魔王に寄生され、脳のリミッターが解除された動きをする勇者を、理不尽な膂力で戦士がねじ伏せていく。戦士の強力な攻撃を受け止めつつ、無理な姿勢で攻撃を仕掛けた勇者の体は動く度、骨が軋み、砕ける音や、筋肉や筋が切れる音などが聞こえた。


技量に特化した勇者と筋力に特化した戦士。3年間共に戦い続けた仲間同士の剣。それ以上に言葉は不要であった。勇者が一瞬だけ殺せと口を動かした瞬間、心の中で少し遠慮していた戦士は、覚悟を決め、渾身の力で、勇者を剣ごと断ち切った。勇者は笑顔を浮かべ、バタリと倒れる。


魔王の細胞は勇者の頭と融合を始めており、今尚生きようとしていた。

「我はこやつの中で生き続ける。どうだ?仲間を殺すことはできぬだろう?」

勇者の顔で魔王は戦士を挑発する。

戦士は勇者との旅を振り返りながら、しばらく沈黙する。


戦士は薪割りの要領で、何も考えずに勇者の頭ごと、魔王を大剣で叩き潰した。


その瞬間、悲鳴が響き渡る。

目を覚ました魔法使いは勇者の頭を叩き潰す戦士を見てしまった。


戦士は弁明しようとするが、魔法使いは火炎球を連発。

戦士は動かなかった。仲間を助けられなかった自分を戒めるために罰を受けるべきではないのか…そう感じたからだ。

すると、戦士の前に僧侶が現れ、火炎球を何発も喰らい続ける。


たった数秒のことであったが、戦士の目の前で、黒く焦げた僧侶が乾いた音を立てて、床に倒れ込んだ。


戦士は咆吼を上げ、僧侶の亡骸を抱きしめる。水分がほとんど蒸発し、肌は炭とべとべとした血で溢れている。僧侶は事切れていた。

本当は僧侶を誰よりも大切に思っていた。

戦士は勇者の経緯を魔法使いに話そうとするも、魔法使いは発狂し、言葉が通じる状況ではなかった。

魔法使いから魔法が放たれる度、大剣で受け止めながら、足下の僧侶を庇う形でただ立ち尽くした。やがて、魔力切れとなった魔法使いは倒れ込み、静かになった。


戦士は僧侶であった物を抱きかかえると、その場を去っていった。







それから数日かけ、大陸中に魔王が討伐されたこと。戦士が勇者を殺したことが広まった。


そうとは知らずに、僧侶の亡骸を、僧侶の生まれ故郷である村に運ぶ戦士。

僧侶の両親からは娘を守れなかったと責められ、村人からは勇者殺しと責められ、初めて自身が指名手配されていることを知る。

彼女の亡骸を村へ渡すと、戦士は静かに村を去る。


しばらくは、人が居る場所を避け、動物や魔物を狩っては食べていた。

時折盗賊が、襲ってきたが、切り伏せてきた。


ある時から冒険者が襲ってくるようになった。

「勇者殺し」という二つ名が付けられ、懸賞金が掛けられていることを知る。



最初は冒険者に殺されるつもりで、対峙していた。

しかし、どの冒険者も勇者の足下にも及ばなかった。


戦士は大剣を背負ったまま、素手で冒険者達をいなしていった。

勇者や僧侶が繋ぎ止めたこの命を易々とくれてやる気は全く無かった。

死に場所を探している自分を戒めるためには、強者の剣でこそ、魂の汚れを拭えると考えた。


次第に夢を追う若い冒険者よりも、熟練の冒険者が腕試しで、訪れるようになっていった。

戦士は大剣をようやく使うようになり、熟練の冒険者を半殺しにしては、ポーションを渡して帰す様になっていった。


ある日、戦士の元に王国騎士団の兵達が現れ、投降する様に促してきた。

魔王討伐の名誉から、勇者殺しによる裁きは、極刑ではないという話しであった。


しかし戦士はそれを断る。

王国騎士団が力尽くで、押さえ込もうとしてきたが、抵抗した。


金属の甲冑を着込む兵士を素手の一撃だけで、鎧を凹ませ吹き飛ばす。

数時間にも及ぶ抵抗を図り、戦士は騎士団の大半を戦闘不能にし、その場を後にした。

しかし死亡者は一人もいなかった。



それから数日、戦士の前に現れたのは、1人の魔女であった。

魔女は使い古したローブに似合わず、顔は若く、髪艶も良かった。

しかし戦士に向けられる殺気から、今までのどの冒険者とも違うと感じた。


戦士はようやく幕引きの時が来たと感じ、魔女と対峙。

最後に恥じぬよう戦い抜くと覚悟を決める。


どうして勇者を殺したのかと口ずさむ魔女。



戦士はかつての仲間であった魔法使いであると気がついたが、彼女の装いから、以前よりも上位の魔法を習得したであろう様子は見て取れた。


戦士は勇者の死も僧侶の死も全てを背負ってここまで生きてきた。

彼らの死を冒涜しないため、自身が背負う戒めを受けるためにも、戦士は真実を黙秘した。


魔女はどす黒い魔力により、業火球を連発。戦士はそれらを剣の風圧、真空斬で蹴散らした。

上達した剣技は魔法と見分けが付かない武技へと進化していた。

それから様々な魔法攻撃があったが、戦士は今までの戦闘で培った経験でかいくぐる。


痺れを切らした魔女はアンデッドや闇の眷属を召喚。どうやら、人の道を外れたようだ。

圧倒的な物量に押され、動きが鈍った戦士に、闇の茨が手足にまとわりつく。


足掻く程、鎧に食い込むそれは、触れている部分から毒のようなものが、体に滲みていた。

身動きの取れない戦士に魔女は近づき、耳元で聞いたことのない言葉を発する。


次の瞬間全身の痛覚が、稲妻の様に迸り、一瞬でも気を抜けば失神しそうな程であった。

しばらくすると、それは落ち着く。戦士を縛っていた茨は消えたが、思うように力が入らない。口から涎が流れ出ているが、止めることができない。

戦士は膝から崩れ、地べたに突っ伏した。魔女が合図を送り、戦士はアンデッドや闇の眷属に喰われたり、引き裂かれたりした。体中に激痛が走るが、体は動かない。視界に自らの腕を食べるアンデッドが移るが、食べられたところが、瞬く間に再生していた。


戦士は魔女の呪いにより、損傷を受けると時間逆行が発動する呪いを掛けられたと悟る。

死に場所を求めていた戦士に取って、これは終わりの無い戦いの始まりであった。


いつまで続いたであろうか。魔女は戦士が数千回死んでも傍を離れずに、見守り続けていた。



永遠の様に自身を喰われる痛みと苦しみ、逃れられない悪夢が戦士の心を蝕む。


途中、騎士団が、大量に発生したアンデッドや眷属を倒すため、派遣されてきたが、餌食になった様子が見えた気がした。



死に戻り続けた戦士は、苦痛に慣れ始めた。体の感覚だけでは無く、心までもが。

再生した腕でアンデッドを払いのけ、戦士はアンデッドや闇の眷属を喰らった。


魔女は驚き、魔法を打って来たが、戦士は眷属を投げつけて相殺。

その隙に大剣を拾い上げ、魔女へ向かって投げつける。大剣は魔女を貫通。


体の自由を取り戻し、血肉を纏った戦士は久方ぶりの自由を咆吼と共に謳歌する。

心を支配していたのは、暴虐。耐えた苦痛を発散するかの如く、戦士は召喚されたもの達を屠っていった。



幾度もの死を超えた彼の戦い振りは狂戦士であった。

「永遠に苦しめ。新たな勇者がお前を殺す」アンデッド達の死骸の中から、虫の息であった魔女が狂戦士に言い放ち、絶命する。

この夜、魔女によって彼は呪いを受け、転生した。

それから数年。「新たな勇者」を求め、様々な場所を練り歩いたが、それらしい手がかりはなかった。殺した勇者の子孫や血族も調べたが、勇者と呼ばれる程の功績を挙げた者はいなかった。そこで彼は「勇者は功績によって周囲から与えられる称号であり、初めから与えられるものではない」という結論を自分なりに見出し、新たな魔王を探すため、魔族領土へ旅立つ。


 魔族領土では数々の魔人や魔族と対峙したが、どの敵も苦戦はすれども、魔王たり得る者ではなかった。負かした相手から従属したいと言われることが増えたため、気がつけば、魔人や魔族の大軍勢を率いる形となり、彼自身が実質的な魔王となっていた。


 その軍勢を従え、人間界の帝国を静かに攻め落とした後、規制を強め若干の鎖国状態にしたことで、周囲の国家から魔族が支配していることをカモフラージュ。人間と交易を合法的に行う魔族国家の誕生であった。そこを拠点に少しずつ勢力を拡大させ、全てが順風満帆に思えた。



ある日、来客があると言うため、謁見の間にて対応する。

汚いローブを身に纏った肌の白い細身の男。彼は戦士が人間であったことを読み解き、

呪いを解く方法も知っていると伝える。側近達は不敬であるとし、始末しようとするが、全員瞬く間に、組み手でねじ伏せられた。どの魔人も優秀であったが、それ以上に目の前の男の核が上であったということだ。

 魔王は男に決闘を挑むが、見たこともない魔法や攻撃で何度も殺される。

数年振りに死んだ魔王は、新たなる希望を彼に見出す。


 ローブの男、名をベルザイン。彼は魔人であったが、上位種である神魔に覚醒している者であった。ベルザインは魔王であり、狂戦士であった彼の呪いを紐解くため、沢山の対話を行い、自身が人間であった頃、レスタームという名前があったことなどを明かした。


 それから更に数年。彼は今、死の神魔ベルザインの側近として、人類を脅かす狂戦士である。目的は変わらない。自身の弱さを戒めるため、勇者という強者の裁きを待つ使徒である。

ベルザインの目的はどうでも良い。ただ、この男の傍に居れば、この終わらない夜が終わるかもしれない。彼は、目覚めの時を待ち続けている。

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