SNS時代の“応援”のカタチ〜Xから近況ノートまで〜

雨宮 徹

SNS時代の“応援”のカタチ

 今回は「一言感想が大事」ということについて書きます。本作ですが、反対の考えを持っている方が大勢いることも承知しています。その場合は、「ふーん、そういう考えもあるのか」くらいで流してください。応援コメントでの反対主張はおやめください。応援コメントはあくまでも「応援するため」だからです。反対主張を削除はしませんが、コメント返しはしません。



 本題に入ります。最近、X(旧Twitter)や近況ノートを見ていて、下記の疑問を持ちました。


・Xで他の人の宣伝ポストをリポストするだけで効果はあるのか

・作品にレビューをもらった時に、近況ノートでレビューを書いてくれた人のリンクを貼るだけで効果はあるのか



 まず、Xでのリポストについて。私は単にリポストするだけでは効果がないと考えます。たとえばAさんが「異世界ファンタジーの最新話を投稿しました」というポストをしたとします。Aさんのフォロワーのは「最新話読もう」と行動に移るでしょう。このポストをBさんがリポストしたとします。Bさんも異世界ファンタジーを書いているならば、フォロワーの多くは異世界ファンタジー好きのはずです。では、Aさんの作品を読むという行動をとるか。ほぼほぼ、読まないでしょう。これは、フォロワーはBさんの作品に興味があるのであって、Aさんへの関心は薄いからです。



 先ほど、「Aさんのフォロワーのは「最新話読もう」と行動に移るでしょう。」と書きました。この一部というのが重要です。フォロワーを増やしてリポストしてもらい作品宣伝を拡散してもらおう、と考える人を見かけます。フォロワーを増やすのは難しいです。これは事実です。ですが、フォロワーを増やしたとしても、読むという行動に移る人が少なくては意味がありません。個人的には、フォロワーを増やす時間があるならば、その時間を執筆に使う方が有意義と考えます。



 しかし、他の人の宣伝のリポストであっても効果がある場合があります。それは「この作品はこういうところが面白いので、読んでみることをおすすめします」という一言がついたリポストです。たった一言添えるだけで、効果は変わります。もちろん、それが莫大な効果を生み出すわけではありません。



 次に近況ノートでの紹介について。レビューをもらった人の中には、レビューを書いてくれた人のリンクを貼る人もいます。これは、効果が薄いと考えます。こちらも先ほどのXの話と一緒です。ですが、「この人はこういう作品を書いていて、ここが面白い」と付け加えるだけで、多少の効果は出ます。念のため書きますと、近況ノートでレビューへの感謝自体を否定するわけではありません。レビューを書くのには「どこが面白いか」を伝えるために時間を費やすのですから、感謝するのは読者に報いるという意味で重要だと考えます。



 Xはもちろん、近況ノートもSNSに近い側面をもっています。SNSの本来的な目的は、「コミュニケーションをとる」というものです。リポストや紹介は、コミュニケーションではないと考えます。今一度、SNSの役割について考えてみてはいかがでしょうか。

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