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 その後、クロックワーク保険協会の髑髏を主体とした大量生産製品を無限に消費し続けるイメージを連続させたコマーシャルキャンペーンは、メメント・モリとタナトスを合わせた物と受け取られ、またゲルマニアの国家社会主義芸術と頽廃芸術展へのカウンターと見られたことも合わせ、アルビオンのみならずガリア等大陸国も巻込んだ国際的な成功を納めた。

 半年後にはゲルマニアからの亡命知識人も合わせたゲルマニア構成主義とシュールレアリスムの複合に基づく映画も制作され、高い評価と共に大いに話題を呼ぶことになる。


 しかし、その後、ゲルマニアがポリスカに対しゲルマニア系住民の保護を理由に一方的に宣戦布告・進軍を開始すると、これに対する懲罰としてアルビオン・ガリアもまたゲルマニアに宣戦を布告。

 これを契機に両陣営の同盟国が互いに宣戦を布告し合い、世界は再び大戦の戦火を浴びることとなる。

 さらには極東方面でシエナ侵攻を続けていたイアポニアもゲルマニア・ローマ陣営に付き、戦線はエウロパ大陸のみならずエウラシア大陸とアフリカ大陸を巻込んだ全世界に拡大。正しく世界大戦となる。


 機動戦をもって早々にガリアの首都パリスに入城したゲルマニアはその後、エスパニア内戦に介入した際の無差別爆撃のノウハウを用い、ガリア亡命政府のあるロンデニウムにも無差別爆撃を決行。

 これに対するアルビオン王立空軍との空中戦となるも、入念に準備されていたゲルマニア空軍の夜間爆撃と自動人形による自動爆撃の前にシティの摩天楼は勿論のこと、ロンデニウムの街は次々と爆破されていった。

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