過去を変えても勇者を倒せない!

時計扉

過去を変えても勇者を倒せない!誰かいい案ない?

俺、過去最強の魔王は今とてつもないピンチを迎えている

何が起こっているか

勇者が単独で乗り込んできて戦ったが既に瀕死である。俺が


しかし絶対に負ける訳にはいかない

何故かと言うと、勇者を倒さない限り、俺は地球に帰れないのだ




ーーーー10年前ーーーー


「初めまして、東條来駕とうじょうらいが君」


朝起きると知らない場所にいた


真っ白な空間

あの世と言うやつか

ということは俺は死んだのか?


「安心しろ、お前は死んではいない」


どうしてわかったのか

しかし訪ねようとしても言葉が出ない

ここで体が無いことに気づく


「なんだ、今更気づいたのか。そうだ今お前は精神体だ。まあそんなことは置いておき、お前には今から俺達が管理する世界に行き、魔王になってもらおう」


は?

魔王だって?

これは異世界転移と言うやつか...

しかし俺は争いはあまり好きではない。

このまま普通の高校生活を送りたいんだ


「そうか嫌か!しかし生憎お前に拒否権はないのでね。しかし俺もそこまで酷くは無い。向こうの世界であることをすれば元の世界に帰してやろう」


これは強制参加のようだ

こうなったら意地でも帰る

そのためならなんだってやるさ


「ほう、いい心意気だ。では説明しようか。今からお前が元の世界に帰る条件は勇者を倒すことだ。少し創造神の奴と暇をしてた時に、創造神が創った勇者と私が用意した魔王を戦わせようと言うことになった。しかし、このままだと寝込みを襲ったり、勇者が成長する前に殺すなどができてしまう。だから制限を設ける。勇者とお前が戦うのは魔王城のステージのみ、勇者から仕掛けて来ない限り戦うことは出来ない。そして、勇者には勇者特典がある。なんでお前には、対象の過去を変えることができる力と1時間前に戻る力をさずけよう。もちろん初期ステータスを高めに設定しておく。」


確かにこれだったら対等な場で戦うことになる

過去を変えられる力を上手く使えば4人で来てもなんとかなるだろう


「気に入ったようだな。それでは早速行ってもらおう。当たり前だが向こうで死んだところで元の世界に戻れる訳では無い」


つまり、命は一つだけ


改めて緊張する


そして俺は転移した。




その後俺は1対4を想定した訓練をし、レベルを上げ、モンスターを力でねじ伏せ配下に加え、魔法の練習をするを繰り返した


そして今に至るが、一旦1時間前に戻り体勢を立て直す。


ちなみにこの技、1回使ったら、使う前の時間になるまで使えない。つまり、1時間前に戻ってすぐもう1回使いさらに1時間前に戻るということは出来ない。

ちゃんとしている


今することは勇者の過去をいじり、弱くするしかない。しかし勇者が勇者になってからは帰ることができないようになっている。それでもやれることは色々あるだろう。




1回目


俺はまず勇者を女にした

これはただ単に弱くしようとした


しかし、強さは変わらず、しかも勇者は巨乳だったため、そっちに目が行き、さっきより早く瀕死に追い込まれた




2回目


元々穏便な親に育てられるはずのところを、毒親に育てられるようにした。


トラウマを植え付けられたり、自分に自信を無くさせるためにとった策だった


しかしその環境によって鍛えられ、逆に強くなった。

結果、圧倒的差で瀕死に追い込まれた



3回目


今度は幼少期に、父親がストレスで剣で自殺するようにした。


これは剣に対するトラウマを植え付けるためだ

勇者は戦った感じ近接の方が得意だった。

だからその手段を消そうと思った


しかし、父の形見として、その剣でモンスターを倒しまくり強くなった。結果は言わずもがな



4回目


まだまだ諦めない。4回目は攻撃力の低い、装備したら死ぬまでほかの武器を持つことの出来ない呪いの武器を、幼い時に装備するようにした。


これは説明不要

結果、勇者の斬撃が速くなり、回避できなかった



5回目

そろそろムリゲーなのでは?と思い始めた

今回は勇者の身長を極端に低くした。(だいたい120cm前後)


結果、小回りが効くようになり動きが読みにくくなった



6回目

ただの作業になってきた

幼少期に致命傷を負うようにした


結果、前世の記憶に目覚めより強くなった



7回目

............


8回目

.........


9回目

......


10回目

...




57回目

最悪な方法を思いついた

俺の配下で、俺に明らかに惚れてい女の子がいる

そいつはだいたい勇者と同じ年齢だ


そいつを勇者の幼い時の森で出会った秘密の友達にする。

子供というのは単純なので勇者がそいつに惚れて、

しかしそいつが俺に会う運命は変わらないので、ここに来てこいつに会った時に、こいつが俺に惚れているのを見て、心が折れてくれるのを期待した


しかし勇者は、こいつに目を覚まさせてあげるといい、俺をボコボコにした



こいつに勝つ方法を思い浮かばない

まじで誰か助けて





今日も魔王は頑張っている

彼が勝てる日が来るのはしばらく先になりそうだ

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過去を変えても勇者を倒せない! 時計扉 @tnt20090825

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