恐怖の猫。      (ΦωΦ)mニャ~

❄️冬は つとめて

第1話 闇の中の音、光。

バギッ、バギッ。


闇の中から音がする。

目を向けると闇の中に光る二つの光。


私は目醒めたてで、まだ体が動かない。


音もせずゆっくりと近づいてくる二つの光。


目が闇になれてきた。


小さな明かりを灯す。


近づいてくる黒いシルエットがなんだが分かる。


「私の可愛い、トラちゃん。」


可愛い可愛い、トラ猫のトラちゃん。


大きなお目々と可愛いお鼻。

口元には…… 黒い物体


ポトリと落とした。


「いや、やめて。来ないで! 」


ゆっくりと近づいてくるトラちゃん。可愛い顔が近づいてくる。


「お願い!! 今は、今はやめて!! 」


寝起きの体は動かない。


「お願い!! その口でなめないで!! 」


私は口元を、恐怖の猫に舐められるのであった。


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