癒しと図書館の物語とは打って変わって、島田まかろん三世さんの最もダークな一面がここにあります。
王子の求婚を拒んだ夜にすべてを失い、魔族の帝国へ逃れた天才魔術師セレス。彼女を「解析対象」として手元に置く魔帝ヴェラルクの理性が、じわじわと狂愛へと変質していくこの心理的な侵食の描写が緊張感を生み続けます。「魂を剥がれ、形作られていく」というコピーが示す通り、セレス自身もまた変化を余儀なくされ、それでも自らの意志で腕を選ぶ結末へと向かいます。
61話・10万字・完結済み。第1回エンターブレイン単行本ファンタジー長編コンテスト応募中の本格ダーク恋愛ファンタジーです。