始まりの街
第1話 プロローグ
パタン
「あぁー、この本面白かったけど結構疲れるなー」
私、
部屋の中は友達からは広いと言われたのだが、一面本ばかりなのでとても狭く思える。
「あ、もう7時じゃん。夕飯食べなきゃ...さっきメイドさんも来たし」
そんなこんなでリビングに行き食卓につくと、既に今日の夕飯であるハンバーグが置いてあり、お父さんも座っていた。お母さんは今日はいないみたい。
「そういえば本、お父さん最近新しいゲーム造ったから、βテスターとして遊んでくれない?」
お父さんは結構有名なゲーム会社、「ジャネット」という会社の社長なので、よくこういう頼み事をしてくる。
「うーん...わかった」
「そっか...ってえ!?本がこの手のお願いを聞いてくれるなんて...いったいどんな心境の変化?」
いつもお父さんのお願いの大体...まぁ、十割弱ぐらい?の頻度で断ってるからってこの反応は酷くなーい?とか思いながら適当に返事をする。
「別に。ちょうど区切りもいいかなって。あ、でも一つ聞きたいことがあるんだけど...いいかな?」
「うーん...まぁ質問の内容にもよるけど、いいよ」
「じゃ、遠慮なく...」
さて、夕食も終わって後は就寝時間まで自由時間だから、早速ゲームしますかー
部屋に戻り、お父さんから渡された「New Life Online」と書かれた綺麗な街が描かれたパッケージからソフトを取り出して私はVRに潜り込んだ。
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