星の羽衣
しおん
プロローグ
夜空を満たす星々の瞬き。
誰もいない山奥の竹林で、月明かりが揺れる中――その「光」は突然、降り立った。
小さな鼓動のような明滅。
まるで呼吸をするように、静かに脈打つ光の中から、
一人の「少女」が現れる。
彼女の名は、カグヤ。
その存在が意味するものは、この星の運命を左右する「種」だった。
だが、その時、彼女を見つめるタケノリとサトには、
そんな運命の重さなど、知る由もなかった。
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