0才児平民からの成り上がり 貴族になりました
にゃんすき
幼少期 新領地
あれから、叙爵じょしゃくの褒賞授与を受けたあと、領地を貰い受け、今から王都からそこに向かう所だ。
今から向かう領地の名は、キッザニア、
王都から南東にある領地で、西に海があり、東に森があり、北東にはバルトと呼ばれる領地があり、南東にはトローチと呼ばれる領地がある。
キッザニアは王都から馬車で4時間で行ける領地であり、ここまでの道のりは平和で、山賊などの盗賊も出る事もなく、とにかく4時間の道のりを何事も無く進んだ。
4時間までの間、山間を馬車で走ったりして景色を楽しんだり、海沿いを走り海の景色わ満喫して満足だった。
「パパ、僕のせいで引っ越す事になっちゃったけど、領主になっておめでとう、新しく住む所は海があって山があって森があって川があって、それに王都が近くて良かったね。
これで僕も学園に通っている間でも、僕が使っている寮から直ぐに家に帰れるね、週末とか帰って来れそうだよ」
「ハハ、領主の経験は無いけど、私の父がミラウロスで辺境伯で領主をしていたから、
私も学生の頃領主候補の勉強をしていた事もあるので、まったくの無知と言う訳でもない、元々私の仕事は文官だしね、それにアレックスが週末にでも帰ってきてくれると嬉しいよ」
僕は少し、僕のせいで引っ越す事になって申し訳無い気持ちもあったけれど、新しく住む領地が近くで本当に嬉しかった。
前の領地で住んでいた使用人のメイドのカレンと、庭師のトムだけは今度の領地についてきてくれる事になった、メイドのカレンは両親がおらずにいたから、
僕達家族について来てくれて嬉しく思うし、庭師のトムは奥さんと子供が2人居るけど、今度住む家は広いだろうから、トム一家は屋敷に住む事になったのだ。
「カレン、トム、ついて来てくれてありがとう、カレンは僕が小さい頃から面倒を見てくれたから僕は嬉しいよ。
トムは庭でたまに見かけたから、とにかく嬉しいよ」
「アレックス坊っちゃま、私も新しい所は少し期待してますし、今までと変わり無くお仕え致します」
「アレックス坊っちゃま、私は新しい庭をどうして行くか、今から楽しみで仕方ありません」
僕はカレンとトムに、鼻の穴を広げながら、ついて来てくれてありがとうと言って、お礼の言葉を言うと、カレンは今まで通り変わり無いと言って、トムは新しい庭が楽しみだと言って、2人とも喜んでいる様子だった。
「リタリア、リタルダ、山の道も空気が美味しくて綺麗だったし、海も広くて綺麗だったよね」
「そうね、山の空気はターグ森林ほどの空気では無かったけど、山の空気も美味しかったわね、ターグ森林、妖精達は元気かしらって、最近会ったばかりだけど、妖精達と会えなくなるのは寂しいわね」
「そうですね、山の空気はターグ森林よりも薄いフェトンチッドだったですけど、美味しい空気でしたね、海はやっぱり綺麗ですよね」
僕は鼻の穴に指を突っ込み、ある塊を追いながらリタリア、リタルダに話しかけた。
リタリアは妖精と会えなくなるのが悲しいと言って、リタルダはフェトンチッドがターグ森林よりも薄いと、専門的な事を言った。
フェトンチッドとは、植物に絶えず侵入しようとする有害な微生物から身を守る為、植物自身が放出する物質の事で、植物が多ければ多いほど、
当然フェトンチッドが多くなる。
ちなみにフェトンチッドの事をロシア語で「フェトン(植物)」「チッド(殺す)」と物騒な名前の事だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます