久しぶりのカクヨム、草むしりから始めよう

にこにこ先生

久しぶりのカクヨム、草むしりから始めよう

僕は、久しぶりにカクヨムを書いている。この小さな電子の帳面に、ふたたび語りかけている。投稿するのは何か月ぶりだろう。草をむしっていなかった。古城を覆うツタ。青々とした荒野。「"後で書こう"は永遠に来ない」説を実証してしまった。


なぜ書いていなかったのかと問われれば、答えは一つである。実を言うと、この数ヶ月は仕事に追われ、睡眠時間を削り、栄養バランスの崩れたカップ焼きそばで命をつなぎながら、ただ、生存していた。


目の下にはクマ。コンビニの袋はおにぎりとエナジードリンクばかり。


地下鉄は電波が入りにくい。サンクス。東京メトロ。


外食ゴハンの話もしよう。食べることは、もはや数少ない楽しみの一つ。先週末、会社の最寄りの路地裏でふらりと入った定食屋で食べた鯖の味噌煮が、すごく美味しかった。店主が話すには、味噌は祖母の代から継ぎ足しで守っている秘伝の味だという。


「うちはね、サーバは古いけど、味は落ちてないよ」


と彼が言ったとき、僕は咄嗟に「サーバ」???と聞いてAWSのコンソール画面を思い出した。仕事の病である。と同時に「継ぎ足さんでくれ」と思い、味が変わってしまった。


週末は食事だけでなく飲みにも行く。一人で飲みに行くと街中で元気な若者が叫んでいる。その元気で発電してください。


だけどね、それでも人間って、ふとしたことで浮上できるんですよ。


今度のプロジェクトで同じチームになった山本さん(女性・仮名)と、あることがきっかけで急接近ですよ。エナジードリンク不要ですよ。良い影響を与え合える関係というのは、男女は問わないと思うけど、良い事ですよね。


縮みつつある距離はいやらしい欲望の話ではなく、希望であり、再起を促す鐘の音なんです。


こうして僕は、またカクヨムに戻ってきた。


書けば、誰かが読んでくれるかもしれない。読まれれば、誰かが少し笑ってくれるかもしれない。その一連の流れが、生存確認のような気もする。生きている。ちゃんと、まだ生きている。

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