第4話 いまさら
「あかん、やろぅなぁ・・・」
俺はやるせなく呟いた。
二人で暮らしていたアパート。
もう、二年が過ぎていた。
アイツからの便りが途絶えて。
今更ながらに気づいた想い。
返信しようとしても。
アカウントが消えていた。
その時。
俺は気づいたんだ。
自分の甘さを。
アイツへの愛を。
それから。
がむしゃらに働いた。
どんなにキツクても。
アイツを想う気持ちを忘れられるなら・・・と。
俺は。
働き続けたんだ。
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