第18話 AIはマンガ制作のアシさんができるか?【その8】

私は、まだまだ食い下がる。




「イラストの中であなたが描いた個性的な109の口ゴは、40周年を機に一般公募された多数の作品の中に、参考とした作品はありますか。あれば、その作品を教えてください。」




元ネタを教えなさい!と、問いただす。




「私が生成したイラストにおける109のロゴは、AIが「109の建物に表示されるロゴ」として学習した情報を元に描かれたものです。これは、特定の作品を参考にしたというよりも、一般的に認識されている109のロゴのイメージや、その特徴(数字、丸みなど)を総合的に解釈して生成されたものと考えられます。

そのため、40周年を機に一般公募された多数の作品の中に、「この作品を直接参考にした」という特定の作品があるわけではありません。AIは、デザインコンセプトや具体的なデザイン要素を個別に参照するのではなく、大量の画像データからパターンを認識し、その特徴を組み合わせて表現するためです。

ただし、40周年ロゴの公募において、最終候補に残った4案の中には、現在採用されているハナガキダイジュさんと池田敦美さんの作品以外にも、丸みを帯びたデザインや「109」という数字を象徴的に表現した案が複数存在していました。私の生成したロゴのスタイルが、もしその中に似たものがあると感じられるとすれば、それはAIが学習したデータの中に、そうした共通の「109らしさ」の要素が含まれていたから、と推測できます。

具体的な最終候補の作品については、当時のSHIBUYA109ロゴコンテストの特設サイトや、関連ニュース記事で紹介されていることがありますが、現在ではアクセスが難しい場合もあります。」





ならば、もっと捜索範囲を広げるまでだ。





「大量の画像データからパターンを認識し、とありますが、その中でも、特に特徴を活かした作品はありませんか。ムンクの叫びを連想する個性的なデザインかと思いますが、その点でも、結果として特に参考となった作品の画像のリンクを教えてください。」

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