皮肉屋さんの小噺

五來 小真

月から届いた招待状

 かぐや姫からの招待状が届いた。


「これは、人類に対する挑戦である!」


 世界各国で、開発競争が始まった。

 どこの国が最初に月へいくのか?

 月の民は、月へと飛ぶのだ。

 人類も負けるわけにはいかない。


 はじめ人類は、愚かだった。

 スプリングによるジャンプで、月へ行こうとしたのだ。

 中には天才もいて、天才故に飛びすぎ、命を落とした。


 やがて飛行機が作られた。


 これはいける!


 そう期待したが、ある程度上空までしか飛べなかった。

 空力では宇宙へ上がれないのだ。


 しかし、そんなことで人類は諦めなかった。

 宇宙服、ロケットと、トントン拍子に開発され、ようやく人類は月へとたどり着いたのだった。


 月へ着いた時、人類は敗北を悟った。


「Oh, My God!」


 かぐや姫は、すっかり老けていた。


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