第2話

 スマホからは、ひっきりなしにリポーターの叫び声が木霊する。


 再びスマホから、今度はハッキリと聞こえる声がした。


「本当に空から降ってきてしまった! 無数の……がこっちへ来る! 粉々な……もう駄目だ!!」

 

 それからは、全ての破壊だけの音しかしなかった。


 クラクションの音で我に帰る。


 私は、信号機の交差点のど真ん中で、スマホ片手に一人突っ立っていたのだ。


 なんとか、フラフラと道端へとたどり着くと、私は恐る恐る空を見上げた。

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