命を奪う手で、命を救えるか。

“奪う側”として育てられた移民兵D-02。
除隊を目前にした彼は、冷徹だが理想に燃える上官 トリガー に拾われ、前線で負傷兵を救う小隊 J-MET12 に送られる。

そこで出会ったのは、心停止した兵士の胸を素手で開き、命を奪い返す軍医 ハンニバル。

番号しか持たなかった兵士に、ひとつの「名」と「居場所」が与えられていく――。
これは、“殺す技術”と“救う技術”を同じ手に重ねた者の物語。


「奪う手は、救えるのか。」
その問いを追ううちに、息を呑むほどの光景に出会います。
ほんとうに――すごい世界を見せてもらえますよ。