第48話亡くなった患者達

鈴木警部補のスマホが鳴る。


「勝馬か。」

『爺ちゃんが今日言った医師、東部大学病院の西田にしだ先生だって。明日俺らフリー勤務だろ。東部大学病院まで行こうぜ。』

「分かった。」

『後、この間、俺酔い潰れて会計してないだろう。今度は俺におごらせてくれ。良美ちゃんにもそう言っといてくれ。それと爺ちゃんが古文書が役に立って良かったって。』

「約束な。劉邦さん、いい人だな。」

『それ聞いたら、爺ちゃん喜ぶぜ。じゃ。明日な。』

「じゃ。明日。」


良美が気になって。

「勝馬さん、何て?」

鈴木警部補は勝馬との会話を説明した。

「東部大学病院ってお義母さんが入院してるところじゃ。」

「母さんの見舞いもしてくる。良美は祈っててくれ。」

鈴木警部補は母に会うことで良美が自分を責めるんじゃないかと危惧していた。

「私、祈るわ!」

「後、勝馬が今度おごってくれるって。古文書の件、劉邦さんが喜んでるって。」

「勝馬さんが?劉邦さんが?」

「ああ。」

良美は劉邦に会って感謝の念を伝えたくてもどかしい気分になった。


次の日ー。


「拓哉。署の車で東部大学病院行こうぜ。」

「おうっ。」


鈴木警部補は助手席に乗りながら。


「東部大学病院には、母さんが入院してる。」

勝馬はシビアになって。

「そうか、、、。」

「母さんのお見舞いにも行く。」

「うん、、、。」


東部大学病院ー。


鈴木警部補達は、受け付けに行き、劉邦のつてで西田という医師に面会させてくれないかと頼む。


「少々お待ち下さい。」

5分位経過した後。

「医局長室にお行き下さい。」

鈴木警部補達は、礼を言い、医局長室へと向かった。


コンッコンッ。


「はい。」

「劉邦の孫と同僚の鈴木拓哉です。」

「どうぞ。」

「失礼します。」

鈴木警部補も失礼しますと。


「君が劉邦さんの孫かね。私は西田という医師です。」

「初めまして。祖父がお世話になっております。」

「いやあ。こちらこそ。ところで、わざわざどうしたのかね?」

鈴木警部補が切り出す。

「高熱で亡くなる患者さんが後を絶たないとか。」

「はい。正直どうしたらいいのか分からなくて。マラリアに感染してないのにマラリア感染症みたく亡くなって行くんですよ。全く持って意味が分かりません。」

「もしかして、その患者さん達、エジプト物語というゲームをやってませんでしたか?」

「どうして、それを?」

「ありがとうございます。勝馬!行こう!」

「どうしたんだい?」

「西田先生!今度、爺ちゃんと一杯やりましょう!」

「楽しみにしているよ!劉邦さんに宜しく!」


鈴木警部補達は、医局長室を後にした。


「どうしたんだ!?拓哉。」

「マラリア感染症って言ったら、ツタンカーメンの死因だった可能性があるんだ。」

「マジかっ。」


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