第30話洗脳

数週間後ー。


「兄たん、仕事行ってくるね。良美。」

「うん!」

「母さん、よろしく。」

「良美ちゃんね。分かったわ。」


防衛庁ー。


「佐々木君。どこ行くのかね?」

「長官。ちょっとコンビニまで。」

「君がコンビニなんて、珍しい。」

「そうですか?」

(怪しい、、、。念のため後をつけてみよう。)


佐々木文雄氏は近くにあるコンビニではなく、遠くのコンビニに行こうとする。

長官は何故近くのコンビニじゃないのかと疑念を感じる。

佐々木文雄氏は行けという無音の言葉に洗脳され、東部大学の近くのコンビニへと足を運んだ。

(大学の近くのコンビニ?)

そこで、佐々木文雄氏はバッタリと会った男性にあらかじめ用意していたナイフで斬りつけようとする。

長官はすかさず、止めに入った。


「佐々木君!どうしてこんなことを!?」

「ゲームは終わらないのに、ちっ。あれ?長官。私、一体何を?」


斬りつけられようとした60代位の男性は、いきなりのことで困惑している。


長官が男性に訪ねる。

「あなたは古代エジプト文明の研究をしている東部大学の教授ですか?」

「何故それを?」

「良かったですね。新たな犠牲者にならずに済んで。」

「ニュースでは聞いていたが、まさか本当に狙われるとは。」

「犯人が分かったんで、もう大丈夫ですよ。」

「助けて頂いて、ありがとうございます。」


「佐々木君。」

「どうやら、私は洗脳されてたようだ。記憶が曖昧だ。」

「ツタンカーメンの呪いでは?」

「私は洗脳されたかのように銃を盗み、人を殺めた。弾が1つしか入ってなかったので、後はナイフで、、、。こんなことするはずじゃなかった。私はなんという事を!それにこんな声が聞こえてた。我ツタンカーメンを愛する者、我の部下になれと。それが古代エジプト文明を研究する教授達に矛先が向かったのかと。」

「そのようなことが、、、。だが君がこんなことをする人間ではないことを私は良く知っている。ツタンカーメンの呪いのせいだ。しかし、世間には通用しない。法的処罰を受けなければならない。君は責務ある防衛庁の人間だ。3人も殺めているから、死刑は免れないだろう。もちろん精神鑑定もする。そこではっきりするだろう。」

「私は死刑で構いません、、、。事実はどうであれ、3人も人を殺めたのだから。」

「佐々木君、、、。」



「鈴木君、防衛庁の長官から電話だ。」

「はい。署長。」


「もしもし?」

『鈴木警部補か。』

「はい。長官。」

長官は事件の要望を鈴木警部補に伝えた。そして、ツタンカーメンの呪いのせいと。

「あのゲームはツタンカーメンの分身。担当者はつけづに保管した方が良いかと。誰にも犯罪を犯さずに済むように。」

『ああ。分かった。鈴木警部補。それが良い。』

「はい。」

『君が異変に気づいてくれただけで、これ以上犠牲者を出さずに済んだ。礼を言う。』

「いえ。僕は。」

『じゃあ、失礼するよ。』

「はい。長官。」


誰も担当者をつけないこと、これが後で大変なことになることをこの時は誰も想像しなかった。

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