第6話憑依
良美はしばらく黙ったままだ。鈴木警部補は良美の様子がいつもと違うと思いつつ、後をついて行く。
しばらくたってから、良美は鈴木警部補に抱きつく。
ドキッ。
「良美さん?」
「鈴木警部補、私、あのゲームが厳重保管庫にちゃんとあるかどうか心配なの。この目で確かめたい。ダメ?」
「いっいいよ。署に行こう。」
2人は署に向かった。
「あら、鈴木警部補、今日はオフじゃないの?」
「お疲れ様です。ちょっと用事があるんでね。」
「そう。そちらの方はこの間の事件の。」
「守って頂き、感謝しております。」
「良美さん。行こう。」
「はい。」
良美と鈴木警部補は厳重保管庫へと行った。
鈴木警部補は厳重保管庫のドアの鍵を開ける。そして2人は中へと入った。
「ほら、ちゃんとあるでしょう。」
「そうね。安心したわ。」
そう言って、良美はゲームを棚から取り出し、体で鈴木警部補を突き飛ばし、ゲームを持ってその場から立ち去ろうとする。
鈴木警部補は直ぐさま体勢を整え、立ち去ろうとする良美の手をつかみ、くるっと回し、良美にキスをする。
ガリッ。
鈴木警部補の唇から血がにじみ出る。
「私の良美に何をする!」
「君は良美さんじゃない!誰だ!」
「我が名はツタンカーメン。お前を殺す!」
良美に憑依したツタンカーメンは鈴木警部補の首を絞める。鈴木警部補から血の気が引いていく。
「良美さん、、、。」
『ツタンカーメン!辞めて!』
「うっ。頭が、、、痛い。」
良美に憑依したツタンカーメンは、鈴木警部補の首を絞めるのを辞め、その場に倒れた。
「良美さん!良美さん!」
鈴木警部補は気を失った良美を抱き上げ、署を後にした。
♢
「んっ。」
「良美さん?」
「鈴木警部補、、、。」
「良かった。一日中寝てたんだよ。」
「こっ怖かった。真っ暗闇でツタンカーメンから私に戻ろうとしても戻れるなかったの。」
「ちゃんと戻れた。」
「うん。鈴木警部補、ごめんなさい。私、鈴木警部補のこと殺そうとした。」
「気にしなくていい。あれはツタンカーメンで良美さんじゃなかったのだから。」
「鈴木警部補、、、。私を追い出して。また、いつツタンカーメンになって鈴木警部補を殺そうとするかも。」
「いくらツタンカーメンでも、良美さんは女だ。男の僕に勝てる訳ないだろう。余計な心配するな。」
「はい。」
「ところであのゲームが再び消えた。」
「私が持ち出そうとしたせいね。どうしよう。また犠牲者が。」
「良美さんのせいじゃないよ。ツタンカーメンに憑依されてたんだから。」
「私、ツタンカーメンに戻る前にあのゲームを探すわ。」
「一緒に探そう。」
「ありがとう。」
「当たり前だ。警察官の使命ってやつ。」
(鈴木警部補は仕事上、付き合ってくれてる。ちょっと寂しい、、、。私、鈴木警部補に惚れてる。彼女いるかもしれないのに、、、。)
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