第2話 炎vs魔法 獣人変化、岩壁、ゴダッチ作り


 火柱が六本、き上がります。大地のけ目から真っ赤なストローがねじれながら上昇していくようにも見えました。

 空を飛ぶライドビートル・ルリビリと、背に乗るアスミチを襲う火柱。

 大地の裂け目をお風呂のバスタブ(浴槽よくそう)だとすれば、小さな青いコガネムシがバスタブの上を飛びながら左右にれているように見えます。


 サポートしようと魔法の構えをしたのはまずバノ。それからウイン、パルミ、カヒでした。トキトは下半身の獣人変身を完了して金属棒を手に持っています。

 動き始める仲間たち――だったはずでした。


「待って。バノ、ぼくの矢避やよけは炎を一本ならえるよね!」

 アスミチ本人からの思念がそう言ってきました。

「耐えるとも。よく見抜いたな、アスミチ!」

 バノの返事は明るく、快活かいかつです。

 そのままバノが紫革紙面しかくしめんを閉じてしまいました。アスミチとの会話も続けなかったので、周りの仲間はよくわかりません。ウインが口を開きます。

「きっと二人はわかって会話してると思うけど! どういう意味? 私たちはなにもしなくていいの?」

 これまでの旅でもよくあることでした。バノは頭の回転が早いのです。彼女の結論がとんでもなく遠くに行ってしまって仲間たちは追いつけない――そんな場面が何度もありました。それを理解しようとがんばる役割をしてくれていたのがアスミチです。最年少ながら「知りたがり」の彼が、質問と解説の仕事をしていました。

「うわ、今はアスミチもバノみたい、だよ」

 とカヒが面食めんくらうのも当然でした。

 理解が早かったのはトキトです。獣人変化と金属棒の構えは解いていません。

「わかったぜ。あの六本の火柱、あれは攻撃じゃないんだ。わかるだろ、ウイン、お前なら」

 トキトの赤みがかった髪がくるっと回って、彼のひとみがウインをまっすぐとらえました。

 まだとまどっているパルミとカヒを前に、ウインはピンときたことがあるのです。

「トキト。君が、私を選んでそう言ってきたことがヒントなんだね。うん、わかった気がする。あの六本の火柱は等間隔とうかんかくになっていない。シヒランカの触手と同じだ」

 トキトの口のはしがニマッとした形になりました。正解だったようです。

 つい先日戦ったベルサームの巨大マシン。ドンキー・タンディリーと同サイズの二十メートル級の超兵器リトリム・フェンゲンとの戦い。そのあれこれをウインは忘れていません。

 ここでパルミが「はいっ」と手を挙げました。

 カヒが「わ。今度はパルミがアスミチみたい」と言う横で、バノに手のひらを向けられて、パルミが言いました。

「アスっちとルリっぴを追いこむフェイント!」

 カヒもそこでわかりました。フェイント、つまり攻撃のふりをしたひっかけです。

「あ。だから火柱が来ていない方向はまずいんだね? 一本だけ、突っ切ってこっちに戻る! それが正解なんだ」

 戦いから、全員が学んでいる。そのことが証明されました。

 アスミチとルリビリは、まっすぐに仲間のところに戻ります。火柱を突き抜けるとき、パッと火が飛び散りました。炎の赤色が円形になった一瞬を、カヒがたとえます。

「矢避け成功だー。火の輪くぐりになった!」

 あらかじめほどこしてあった矢避けの魔法を頼みにして、アスミチはあえて火を突っ切ったのです。バノだけは視力強化で、霧魔法が使われていたのも気づいています。ルリビリの視界を薄くおおって、ライドビートルが恐怖心に負けないようにしていました。

 そのあと、六本の火柱の隙間すきまになっていたところに何本かの火柱が上がります。

 ボッボッボッボッボッと、ろうそくをまとめて燃やしたみたいな明るい火のたばが生まれました。


 ウインは帰ってきたアスミチをねぎらいます。

「すごい判断力だったよ、アスミチ!」

「ありがとう、ウイン。下を見たら、生き物が火の柱をき出したように見えたんだ。だから逃げ場があるのはかえって怪しいと思って」

 トキトが歯をむき出すほど戦闘的な表情です。

「やっぱりあれ、噴火とか、自然現象じゃねえんだよな。知恵をつけたモンスターってわけだ、俺たちの仲間を殺そうとしたのは」

 十一歳の六年生とは思えないほど、迫力のある顔で炎を見るトキト。おそらく怒りとは少し違う感情でしょう。仲間たちにはわかりました。バノが言います。

「トキト、リーダーとしての君の責任感が闘志になっているのだな。私も気持ちは同じだ」

 相変わらず男子のような口調のバノに、ウインがつづきます。

「うん。わかるよ。トキト、バノちゃん。そして私たちはあの炎に今なら勝てる。そうでしょ?」

 返事をする前に、バノは仲間全員を見渡しました。彼女は最年長として、いつもそうするのです。全員の意思が顔に現れているのを見て、口を開きます。

「そうだとも。矢避け、つまりキャンセラーで散らせる炎だ。そしてやつらはカエンチュル。別名フレイムリザードとも言う。オオトカゲだが火のブレスを吐く」

 バノが「イメージを伝えよう」と言って、まぶたを閉じました。ぼさ髪の金髪の下にある頭脳に、カエンチュルの姿を思い浮かべているのです。

 ハートタマが思念伝達を手伝います。仲間の中ではハートタマは心をつなぐのがとても得意なのです。

 アスミチがわくわくしていることを隠さない顔になって、さっそく知識と結びつけます。

「地球でトカゲの最大種といったらインドネシアのコモドオオトカゲ。形は似ているね。でもカエンチュルのほうがずっと大きい。バニア・アースの生き物は地球のより大きいのがたくさんいる。ウシやウマくらいあるよ」

「真っ赤なおなかの、カエンチュルチュル♪」

 ちょっとだけ歌ったのはパルミです。勝手にカエンチュルの名前を長くしています。アスミチはうなずきます。

「そうだね、腹が赤い。アカハライモリを連想するよね。あっ、火を吐くよ」

 バノから伝わるイメージの中で、カエンチュルが喉を大きくふくらませました。カヒもこの動きは見覚えがある気がしています。

「わ。カエルの合唱だ。聞・こ・え・て・くるぞー!」

 合唱というカヒの言葉に合わせてか、イメージの中のカエンチュルが数を増やします。いっせいに、喉を鳴らし始めました。トキトが言います。

「ブレス攻撃、始まるぜ」

 喉がふくらむ独特の音がします。

 ギュロギュロギュロギュロ。

 ボッボッボッ。

 発射されました。赤い提灯みたいな炎のかたまりが生じて、カエンチュルの頭の向いたほうに、火柱となって伸びていきます。真横にも、斜め上にも、角度は変えられるようです。

 これで仲間たちにも、ウシのように大きなトカゲ、カエンチュルの姿も、攻撃方法もよくわかりました。バノが最後に説明します。

「裂け目の、壁面の岩の隙間すきま岩棚いわだなにカエンチュルが何十匹もいる。数十秒間、ブレスを吐き続けられる」

 ここで最近魔法の学習に目覚めたパルミが質問します。

「はいっ。本殿ほんでんパルミ、質問でっす! バノっち先生。カエンチュルリンの火は、あんまり強くならない。魔法だったら激ヤバ火力に変化するかもだけど、そうじゃないから。だからキャンセラーで安全に防御できる。で合ってますかっ」

「正解だよ、パルミくん」

 ふだん「パルミ」と呼び捨てにしているバノが、演技に合わせて教師っぽい呼び方をしました。

 対抗心を燃やした、というわけではないのでしょうが、トキトも質問します。

「はいっ。庵小柄あんこづかトキトも質問でぇす」

 なぜか女子の真似をするみたいに甘ったれた声を出すトキト。パルミがすかさず、「うぎぇ、キショいぃ。これだからトキトっちは!」とツッコミを入れました。本気で言っているのではありません。トキトはわざと腰をくねっと一回転させてから、

「キャンセラーは矢避けだけじゃなくて、ダオーのたてとか、ショウジツコウの盾とかにかけて、もっと安くすませられますか?」

 言った質問の内容は、まともでした。

 この発言には仲間からも「おおー」と声が上がりました。トキトはこれまで、戦闘面でじつに積極的でした。ほかの仲間に思いつかないような工夫も披露ひろうしてきました。でも魔法の使い方を思いついたのは始めてです。しかもいい質問に思えます。

 バノは笑顔です。

「すばらしい! パルミとトキトの考えで正解だ。安くキャンセルして、モンスターを打ち倒そう」

 仲間たちは意欲に燃えました。

 カヒがちょっとだけ前に出ます。みんなの注目が集まったところで、言います。

「そうだぞー! アスミチの仇討かたきちをするぞー!」

 演技のときのわざとらしい口調です。どうやらカヒはジョーク担当をしようと思ったようでした。

 アスミチは目で確認しなくても、カヒが自分を見ているのがわかりました。この流れは慣れたものです。漫才まんざいのように、きれいな流れができています。

「カヒ! 甲野こうのアスミチは、まだ殺されてないからね。仇討ちじゃなくてモンスター退治だから!」

 ひとしきり笑いが起こり、それから宝地図の裂け目の攻略スタートです。


 トキトの言う「安くすませられる盾」は、二枚ありました。

 ダオーという魚の革を張った青い盾。トキトの戦友の形見です。そしてバノが手作りした簡素な盾。ショウジツコウという果実の皮を張ったものです。パルミが手に持って「パイナップルそっくりじゃん?」と改めて言うのでした。二つの盾は、トキトとアスミチが使うことになりました。

 バノは、彼女の不思議な本、紫革紙面しかくしめんが盾の役にできるそうです。

 カヒには、小型ゴーレム、ゴダッチのイワチョビが盾役を申し出ました。ベッカーの中から六人について出てきていたのです。

「ボクは矢避けの機能を持ってるから、ダオーの盾よりもっと安全だと思う」

 イワチョビはカヒより背の低い石の人形ゴーレムですが、ふだんはドンキー・タンディリーが操っています。十七メートルもある大きな体では入れない場所があっても、イワチョビでならついていけるのです。

「ダオーの盾も、すごいと思うけどね!」

 ドンキー・タンディリーは気配りを見せました。

 ウインとパルミが残りました。が、問題はありません。新たなゴダッチを二人は作れます。イワチョビほど高性能ではなく、動かせる時間もせいぜい一日だけですが、ここでは盾にするのに即席のゴダッチで十分です。


 用意が整いました。

 宝の地図の谷は、地面にできた大きな裂け目です。中にはカエンチュルというモンスターが多数いて、火柱をはなって攻撃してきます。

 仲間たちはここに入っていき、宝探しをするのです。


 突入とつにゅうする前に、トキトが全員に言います。

「シルミラ洞窟んときと違って、攻撃は正面からってわかってる。でも火線かせんの集中は警戒しよう。対策は、地形にこまめに隠れる。それからピンチなら仲間を呼ぶ。イワチョビに体の一部を投げてもらってもいいからな」

 仲間は真剣にうなずきます。イワチョビは落ちていた石から作られていて、自分の手や頭を失っても問題ありません。誰かを守るために「体の一部を投げる」のは得意技です。

「で、主に俺の金属棒と、アスミチの氷太刀ひだち断頭だんとうで攻撃することになると思う」

 金属棒は、ドンキー・タンディリーの不思議な金属をわけてもらったもの。意思で変形できるニョイノカネ製です。アスミチの魔法は、カエンチュルに近い大きさのモンスターを倒せることがわかっています。

 パルミが補足します。

氷太刀ひだち断頭だんとうね! バッター退治のときと同じよねん。あたしたちのほうは、ミスト攻撃しなくていいのん?」

 ウインに「火の攻撃にミストの窒息ちっそくはあまり効果ないかもね」と言われて「ありゃ、そーじゃん。蒸発しちゃうジュウッ」と体を横向きにしてお腹をへこませてきゅっと細くなり、笑いを取りました。三日月みたいなパルミでした。

「あと、カエルンチュルだけが住んでるとは限らねえよな」

 トキトがすっと視線を横にずらし、見たのはバノでした。

 バノは二年前にこのバニア・アースにやってきました。この中ではいちばん経験を積んでいます。ダンジョンにも冒険者として何度も潜ったことがあるそうです。

 十五歳のバノですが、まだこの世界で一か月も過ごしていないトキトより、さまざまなモンスターを知っているはずでした。

「任せろ、トキト。カエンチュルとともに出会いやすいのは……」

 ふたたび、思念で映像が伝わってきます。バノの声による解説も入ります。

 バノが教えてくれたのは次のようなモンスターでした。


◯トブカロ(別名スモークホーク)

 翼を広げると二メートルのオオワシに似たトリ。

 熱気の強いところを特に好む。胃袋いぶくろにためた熱い蒸気じょうきを獲物の顔にきつけて肺を焼く。蒸気はごく近距離にしか届かない。猛禽類もうきんるいなので目がよく、速度と鉤爪かぎづめが危険。


◯エンビャギ(別名スチームアント)

 十五センチメートルサイズのシロアリ。

 基本的にヒトを襲わない。巣を攻撃されると、高熱のガスを腹から噴射する。数千匹で暮らすために攻撃されると危険。


 地図に記載されていた赤い光の正体は、これらのモンスターの熱気、とくにカエンチュルのことだろうということでした。

 パルミがうずうずしています。

「んじゃあ、赤いからルビーかも、っちゅーのは違うのねぃ。んでも! 人工的な結晶っちゅうやつが、ピッカピカのお宝ちゃん!」

 赤い点はモンスター。お宝は、人工的な結晶。狙いはお宝です。

 ただし、モンスターが攻撃してきています。モンスター退治もしながら谷を降りることになります。


 具体的なやり方の確認です。

 ウインは地球では通学班の副班長をしていました。つまり副リーダーです。

「獣人変化できる子は、だいぶ高速で移動できるよね? えっと、イワチョビは、怪力で壁を降りる?」

「カヒお姉ちゃんを背負っても、壁降りができるよ!」

「わかった。じゃあ、ハートタマに連絡役をしてもらいう。報告、連絡、相談しながら、各自、気を付けてお宝を目指すってことだね」


 トキトの「行くぜ、レッツゴー!」の言葉が合図になりました。


 獣人変化が得意なのは、トキトとアスミチです。仲間たちより前に出ます。

 オオカミやイヌに近く変化したあしで、壁走りをします。ほぼ垂直の壁ですが、変化した脚でなら恐れず前進できます。斜めに走っていくと勢いがつきすぎることもありません。

「俺たち、野生動物っぽいな、アスミチ」

「うん。獣人の脚ってこんなに便利なんだね!」

 地球では自分の脚はおろか、オリンピックでも見たことのない速度で走っています。がけを斜め下方向に、ときおりでっぱりをって方向転換しながら下っていくのです。二人の頭の中では忍者のイメージが出来上がっています。

 火炎がボッボッと放たれましたが、まるで当たりません。

「ぼくたち、光魔法に攻撃されて、速度には慣れちゃったからね! 下を見れていれば、あの火炎くらいならキャンセラーなくても避けられる」

「だな! さっきアスミチがくらったのは不意打ちだったけど、見えてりゃな」

 二人はなるべくジグザグ横移動の距離を大きくしました。仲間と離れすぎないように、降下速度を調節するためです。

 ウインとパルミがあとに続きますが、走っていません。お互いに強力しあって、崖に岩のでっぱりを作っています。即席のスロープ(坂道)です。二人は岩を操作するのにだいぶ慣れてきました。ウインの魔力は魔法使いに匹敵するほど大きく、パルミはそれほどでないとはいえ、一般の術者より多い魔力量であることがわかっています。岩を変化させるハヴ魔法を使い続けても、裂け目の底まで魔力切れはないでしょう。

 バノも、二人の作ったスロープを利用しています。

 ただ一人カヒだけは、「試したいから」と、違う方法を取っていました。

 カヒは下半身をカレーハン(ヤギ)に変化させています。そしてイワチョビが降りる垂直降下のあとを、ヤギの脚で追いかけているのでした。

「うにょーん! カヒっちも獣人変化、得意だったのねい! カレーハンの脚が白ヤギさんでカヒっちの髪によく似合ってるよん」

 パルミがそんなコメントを言っています。

 カヒの髪は異世界渡りの影響ですっかり真っ白になっていました。本人は気に入っているので今では白い髪の毛が彼女のトレードマークのようになりました。白ヤギの脚は、たしかに髪の毛の白と釣り合う自然な色でした。

 ウインも振り向きます。パルミの言うことはもっともだ、と思うのです。

「カヒはたしかに似合うね。そして私は、イワチョビに今さらながらおどろいているよ」

 バノもイワチョビのはたらきを認めています。

「たしかにね。ゴーレム類は動きがにぶく、力はあっても稼働時間を伸ばすためにエネルギー消費は避けるものだ。だがイワチョビは……本体がドンキー・タンディリーで、私たち全員からも魔力供給可能だから、あんなことができる」

 バノと、ウインの視線の先にいるイワチョビ。

 とは――

 カヒが仲間たちに解説します。

「わたしが、安全に降りられるように、垂直に壁を歩いてくれてるんだ。ね、ドンキー・タンディリー。まるで吸血鬼みたいに」

 カヒの真下で、イワチョビは短い足で「歩いて」いました。ただし垂直に切り立った崖です。イワチョビは脚を岩に突き刺して、それで体を固定して降りているのです。そのときに開けた穴は足場にも使えます。カヒが白ヤギの脚で降りるとき、ひづめでガシッと体重を支えるのに最適です。

 パルミが疑問を口にします。

「え、吸血鬼ってコウモリになって飛んだりするんじゃないのん? 壁をドスドス穴開けて歩くもんだっけ? ドンちー、それで合ってるのん?」

 ドンキー・タンディリーの操るイワチョビは、珍しい反応をします。短くうなり声をあげたのです。それで答えているのでしょう。おそらくイエスの意味で。


「ウリィ……」


 ウインが「ぶっ」と吹き出して、岩壁魔法を継続できなくなりました。パルミがしばらく一人で担当することになりました。

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