アールグレイの詩

璃瑠雷花

第1話

ベルガモットの香り、魂の調べ、

アールグレイと名乗る、紅茶の生まれ。

ロンドンのティーポット、錆びた揺り籠、

熱湯の抱擁で、目覚める我が身。

旅人の手に渡り、風の如く彷徨う、

旅人のバックパック、物語の船。

コーヒーの苦み、カモミールの優しさ、

抹茶の深緑と、杯で交わる。

混ざり合い、溶け合い、新たな風味、

私は紅茶を超え、魂のブレンド。

『ブレンドの冒険』、世界に響け、

ティーカップの詩、永遠に続く。


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