設計コンセプトは非常に強く、物語全体から高い構想力が感じられる作品でした。
特に、AIと「心」の連続性や自己同一性といったテーマに踏み込む点は印象的で、思索性のある展開に引き込まれました。
本作では、国家規模の危機を内包する設定が、あえて校園青春というフレームの中で描かれていますが、個人的にはこの設定がさらに大きなスケールへと広がっていく可能性も強く感じました。
それだけ、世界観やテーマには今後も発展していける余地があり、続きを想像したくなる魅力があります。
校園青春ものとしての親しみやすさと、哲学的な問いを内包した構成がうまく両立しており、幅広い読者におすすめできる一作だと思います。