Sさん
高校一年の時、ふざけ半分でオカルト研究部に入ったことがある。
部員は先輩のSさん1人で、部室には数冊ほどの本(難解すぎて興味が湧かなかった)以外は何もなかった。
オカ研らしい活動も特にせず、時々取り止めもない雑談をしながらSさん持参のポケット将棋で遊んでいた。
Sさんは僕が3年になっても部室で将棋を指していたのだが、事情があるのだろうと言及しないまま僕だけ卒業した。
3年もお世話になったはずなのに、大学生活が始まってからは薄情なものでSさんの事はすっかり忘れていた。のだが。
家庭教師のアルバイトで、教え子の中学生がふいに「いまオカルト研究部に入っている」という事を言い出した。
「でも実際は帰宅部みたいな感じで、いつも先輩が持って来たミニサイズの囲碁やってるだけなんですけど」
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