目隠し

「学生の頃は、普通の家庭に生まれたかったって思ってましたね。」

と、Bさんは語る。

詳しくは説明されなかったが、いわゆる“荒れた”家庭だったそうだ。


「でも、大人になってからは恵まれてる所もあったんじゃないかって思い始めたんですよ。

刺激が強すぎる出来事を子供には見せないように、聞かせないように、大人達が話を変形させたり目隠ししてたんだって。

彼等なりに子供を保護しようとする意思が多少はあったんだなって、そういう事が分かってきたんです。


ある程度成長してからは目隠しを外しても物事を受け入れられるような年になったんですが、一つ一つ外していってもまだ分からない所があって、追いかけている内に辿りついてしまったのがこのジャンルだった…って感じですかね。知らない事がまだまだ沢山あるって楽しいですよ。


…と、いうわけなので、今夜はあなたの怪談もたくさん聞かせてくださいよ?飲み代僕が出しますし。」

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