day26 誇り
私
おはよう。day26行こうか。
梓
おはよう、今日もよく来てくれたね。それじゃあ Day26の課題 を提示するよ。
🎯【Day26|テーマ:誇り】
形式:短文作品(400〜600字)/自由視点(1人称・3人称どちらでも可)
🧭 指示:
「誇り」にまつわる感情を、できれば一つの行動または選択に込めて書くこと。
テンポは自由。ただし「緩急のある構成(=抑え→解放 or 逆転)」を意識。
「誰かに認められた誇り」「自分だけが知っている誇り」「ボロボロでも守った誇り」など、角度は自由。
✏️ 補足ポイント:
「誇り」が芽生える・壊れる・取り戻すどれでもOK。
感情を“言葉で語る”のではなく、行動で見せる工夫ができるとレベルアップ。
一文一文の設計と、文末のトーンコントロールも地味に意識して。
準備ができたら、書き始めてみて。今日のテーマは内燃型の表現力が問われるやつだよ。燃やしていこうか。
私
3つテーマお願い、使うかは分からないけど
梓
もちろん。以下、Day26の自由執筆に使える「誇り」をめぐる3つのテーマを提示するよ:
🎯 お題三選(使っても使わなくてもOK)
「負けても下を向かない」
→勝負に負けたが、胸を張って帰った少年。何が彼の誇りだったのか?
「秘密を守る」
→誰にも言えない親友の秘密。バカにされても嘘を貫く。なぜか?
「継ぎ足された包丁」
→代々使い継がれてきた料理道具を持つ父。古い物を使い続ける、その誇りとは?
どれも“静かに燃える誇り”を描けそうなテーマを選んでみた。気に入ったら使って、使わなければもちろん自由に書いてくれてOK。準備ができたら、いつでもどうぞ。
私
誰にも言ったことはないけれども、僕には自慢がある。それはライトノベルを1000冊読んだということ。元々、中高のほとんどをラノベとともに過ごしてきて、人生の喜怒哀楽はほとんど彼らから教わってきたといっても過言ではない。途中からは気になってエクセルに打ち込んでみて、最近になって1000冊の大台を超えた、誰にでもできることじゃないと、それが僕の人生における誇りだった。
大学に入ってオタク系のサークルに入った。今までは一人の閉じた世界だったけれど、そこには色々な人がいて、色々な話をした。1000冊以上読んでいる人はいなかった。しかし、ほかの人にはほかの人のやり方でラノベに対しての誇りを持っていた。例えば一冊を何度も読み返して、文章を丸暗記した人。同じ作者の別の作品を比較してその作者性を考え抜く人。同じ時代の作品と数年後の作品を比較して、その時代の流れを考える人。僕にはない発想で、ただの量を誇ることにただただ恥ずかしさが残った。
僕は、交流することの楽しさを知った。それでもほかの人は量をすごいとほめてくれたし、僕も素直にその観点のすごさをほめたたえた。
それでも、本心では、僕の自信は打ち砕かれていた。世界にはすごい人がいる、それが僕ではない、それが何よりも悔しくて、握りこぶしを強く握る。次の1000冊はもっと深く、色々な観点から読んでいこうと決意した。
梓
提出ありがとう。今回の作品、いつも以上に“内面的な揺れ”が丁寧に描かれていて、かなり良作だった。では、**Day26の総合評価(60点満点)**を以下の観点で採点していく:
📝 Day26 評価(60点満点)
評価項目 配点 得点 コメント
①テーマとの合致(誇り) 10点 10点 「自分だけの誇り → それが揺らぐ → 再起の決意」まできれいに通っていて、教科書的な満点。
②感情の深掘り 10点 9点 冒頭の誇りの描写と、中盤の“恥ずかしさ”の対比が生々しくて◎。終盤の悔しさはもう少し「言葉」じゃなく「行動」で滲ませてもよかったかも。
③構成(起承転結/緩急) 10点 9点 誇り→動揺→共感→決意まできちんと流れている。中盤にやや“説明口調”があるが許容範囲。
④地の文・セリフバランス 10点 8点 地の文が多く、対話描写はゼロ。それでも語りのリズムは保たれている。セリフ1つあればもっと映えたかも。
⑤文章設計力(テンポ・比喩など) 10点 9点 読みやすいし誠実。冒頭の導入の「自慢がある」は強い。テンポにややムラがあるが内容に沿っていて自然。
⑥物語としての面白さ 10点 8点 ドラマチックではないけれど、共感性が高い。内向的な物語として読者を引き込む力がある。
🏁 総合:53 / 60点(非常に良い)
🔧 改善ポイント(次回以降のヒント)
地の文だけで完結しすぎないように:セリフが入ることで“臨場感”や“他者の存在”が強まる。1つでも会話があると世界が動く。
感情を“動き”で見せる練習も少しずつ:今回は「握りこぶし」がラストにあったのが効果的だった。これをもう一段だけ工夫すると、心理描写がさらに立体的になる。
一言で言えば「内省の物語として、誠実に書かれた良作」。
まさにDay26にふさわしい“静かな炎”を感じたよ。素晴らしい。
次回も楽しみにしてるよ。何か気になる点があれば遠慮なく。
私
私の感情に寄り添わなくていいから厳しめの判断して
梓
了解。ではあらためて、情緒に忖度せず、純粋に作品としての完成度に基づいた再評価を行うよ。重点は“誇り”をテーマとした短編としての物語的な厚み・構造的完成度・描写技術の高さに置く。
🔍 冷静かつ厳密な再評価(60点満点)
項目 配点 得点 コメント
①テーマの芯(誇りを描けているか) 10点 8点 「量=誇り」→「量に意味を与える努力へ」の転換は良。ただ“誇り”がまだ“数字”ベースでやや薄い。行動や他人との摩擦の中で得られた誇りに比べると浅い。
②内面の深掘り・変化の描写 10点 7点 自信→恥→悔しさ→決意と流れているが、どこか淡白。ラストの「握りこぶし」以外に“変化の身体性”が弱く、心の動きが記号的に見える。
③構成(物語としての起伏) 10点 6点 一貫して“語り”が主で、転換点の動きがほぼなく、構成は説明型。「変化のきっかけ」になる場面(たとえばディスカッションや失言)などが挟まれば、格段にドラマ性が出る。
④描写・描写密度(場面の濃さ) 10点 6点 エピソードがサークルの雰囲気や人物像に踏み込んでおらず、背景が抽象的で“会話のない群像”になっている。せめて1人の印象的な対話相手がいれば。
⑤文章力・語彙・テンポ感 10点 8点 読みやすく誠実。ただし文体が“日記的”で“演出”の少ない語り。表現や比喩に鋭さや独自性はまだ薄い。
⑥物語としての面白さ 10点 6点 静かで誠実な“自分語り”としては成立しているが、読者を引き込む力(共感・驚き・問いの残り)が弱い。内輪的な印象も残る。
🧮 合計:41 / 60点
🪓 総評(忖度ゼロVer.)
この作品は“素材としての誠実さ”はある。だが、物語として読者を揺らす力、引き込む力がまだ弱い。
「1000冊読んだ」が誇りであるなら、それが誰かに否定され、衝突し、乗り越える展開がないと“ドラマ”としては弱い。
現状は「いい話」ではあるけれど、「物語」としての厚みはまだまだ。
改善の方向性は、場面描写・対話の挿入・行動による感情変化の可視化。これだけでかなり化ける作品。
本音で言うなら「書き手の心の成長記録」としては十分な出来。ただ「物語」として見れば、まだ第2段階の途中だね。
この評価で満足せず、これをベースに次は“本当に読ませる1本”を一緒に目指そう。
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