転生した俺は正体不明の強キャラムーブがしたい!
海月くるいんちゅ
第1章 転生、『極夜』は名を広めたい!
転生したのは......?
拝啓、父さん母さん。
どうやら俺は現代ファンタジーの世界に転生したようです───
俺、
この世界の日本、というか大抵の国は6歳になった時にスキルと呼ばれる異能の検査、通称スキル検査がある。その時に思い出したのだ。
前世の自分の記憶はないが、それ以外の常識などの記憶はあった。
俺が転生したのはいわゆる〝現代ファンタジー〟の世界で、国や地形は前世とさほど変わらない。当然日本やアメリカもある。
この世界は前世の第二次世界大戦の前くらいにダンジョンが生まれたため、それ以降の歴史が大きく異なっている。
現在2046年、俺は18歳の現役大学生だ。
◇◆◇◆◇
そんな世界ではあるが、別に特に危険がある訳ではない。
魔物が外に溢れ出す"スタンピード"には注意が必要だが、普通に経済は回っている。
なんならダンジョン内部で取れる資源のおかげで我らが祖国、日本帝国──第二次世界大戦がなかったため、戦前日本のような立憲君主制が今も続いている──は潤ってたりする。
それどころか、ダンジョン探索者たちが副業でダンジョン配信を初め、ブームになっている。
俺は配信はしないが、〝ある目的〟でダンジョンに潜っている。
その目的とは、まあお金のためもそうだが、1番はそう────
────強キャラムーブがしたい!!
つまりこれは趣味と実益を兼ねた最高の娯楽なのだ!!
うわ、俺って天才..........?
ふざけるのはこれぐらいにして、だがやはり最高の娯楽なのは間違いない。
高校に入ってから毎日不人気ダンジョンに入り続け、強キャラムーブのための実力とそれっぽい動きを高め続けて早3年。
ダンジョンに入る前よりこっそりしていたスキルの鍛錬によって、今の俺のステータスはこうなっている。
******************
柊凍夜 18歳
レベル:193
称号『極夜』
固有スキル 『氷界』
スキル 『氷魔法』『偽装』『換装術』『魔力探知』
『氷属性強化・極』『氷属性耐性・極』
******************
探索者にはランク制度があり、探索者協会の依頼達成数と難易度をもとに、3ヶ月に1度自動更新される。見習いのF級を除いて、E級からA級、S級まである。
ダンジョンの近くにはそれぞれ協会の支部がある。
ダンジョンに出入りするときはダンジョン前の支部に寄ってく必要はないが、帰る時は売却する素材があればそのまま支部で売却できる。
まあ、俺みたいにマジックバッグを持ってないなら、ドロップした魔石が嵩張るので毎回支部に行く必要があるんだけど。
あれ、依頼は? って思うかもしれないが、実は依頼は専用のアプリで受注、報告ができ、納品は文字通りダンジョンの前で行われるので、手間がかからないと実は好評だ。
だから実力とランクはそこまで強い関連がある訳ではない。せいぜいが実力の最低保証だ。
ランクが低すぎるのもアレだから俺はギリギリB級になるよう調整しているけど。
さすがにC級にしては強すぎるからね。
本当の実力? 当然S級相当ですが。〝強キャラ〟なんだし当たり前じゃないですか。
バレないのかって? バレないんだよなこれが。なぜならステータスは自己申告式なので。
当然嘘をついている。別にこれは犯罪じゃないし。
固有スキルは進化する前の『氷結』のままで申告してるし、これ自体は強スキルではないから、スキルの特徴から辿られて、強キャラの正体がバレることはない。
身バレは怖いからね........
ちなみに固有スキルってのは、全員が持っている、個人によって成長していくスキルだ。
1人1つしか持たず、最初に持っていた固有スキルが同じでも成長していくと全然違うものになっていくため、個人情報として扱われる。
ここまで長々と語ったが、何が言いたいかというと。
今日から一人暮らし。それに伴って、帰宅が遅くても誰にも何もいわれない!
つまり、今日から好きなダンジョンで強キャラムーブができるのだ!
現在日本には256の小規模ダンジョンと、64の中規模ダンジョン、16の大規模ダンジョンがある。
ダンジョンは地下に広がっているが、異空間内にあるとかなんとかで、周りの環境に影響はないらしい。
そしてこの深さによって分類されており、1〜40階層まであるのが小規模、41〜80階層まであるのが中規模、そしてそれより深いのが大規模、と定義されている。
ただ、ややこしいことに階層の種類は、30層ごとに、それぞれ上層、中層、下層、そして深層となっている。
うち日本で未踏破なのは4つの大規模ダンジョンだけで、それぞれ新宿、函館、青木ヶ原樹海、鳥取にあるダンジョンだ。
今まで俺が潜っていたのは神奈川にある中規模ダンジョン、箱根ダンジョンだった。
ここは立地と難易度のせいで不人気ダンジョンとなっているのだが、おかげで人が全くいなくて練習にはうってつけだった。
実家に近いから立地は問題なかったし、難易度も
そしてこれから俺がデビューするのは、未踏破ダンジョン、新宿ダンジョンだ。
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