第48話


「んで、サイコロは?」



過去を思い出す私の耳に烈火の声が聞こえ『6のゾロ目』と答えると、僅かに左の口角を上げた。



「ふりだしと呼ぶか?スタートラインと呼ぶか決めろ」



そう言われ『スタートライン』と答えると、満足した様に頷いた烈火が耳元で囁いた。



「飽きるまで抱かせろ」



言葉と同時に動き出す指先と舌先を止める事が出来ない。


快楽と言う波に飲み込まれ、堕ちるとこまで堕ちていきそう。


私の出した甘い声が……


烈火の少し荒い息が……


部屋の中に響く卑猥な音が……



私の脳内を溶かしていく。

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