第3話
笑い合えた日々は、幻。
微笑み合った日々は、幻想。
肌と肌を重ねた日々は、夢物語。
なのに、離れない私とアイツ。
アイツが操る糸の先に、私と言うマリオネットが動く。
心を悪魔に売った私は、全てを無にしたかった。
何かになりたいと願いながら、何もなれない私。
16時に、アイツが待つ新築のマンションへと向かう。
その場所と決めたのは、私じゃなくて、アイツ。
私と暮らす為に契約した部屋じゃない。
新年を迎えてからあの人と住む部屋へと招き入れるアイツは、何処までも残酷。
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