第32話
足を止め振り返った男が『さぁな』と答えた後、向きを変え歩いて行く。
何かを知っている。
そう思ったのは、刑事をしていた頃の勘。
後を追い『少し話しをしたい』と告げると、白のレクサスの助手席に案内された。
「何が知りたい?」
運転席に乗り込んできた男が感情のない声で、そう問い掛けてきた。
下手に誤魔化す必要はないかもな。と思った俺は、正直に話す。
「十年以上前、君が見ていたあの一軒家に住んで居た娘が忽然と消えた。その娘が今どうしているかが知りたい」
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