第4話


男女の身元を割り出し、戸籍から娘は六歳になっている事が分かったが、学校には行っていなかった。



何故だ?


それに娘が消えた訳は?



そんな馬鹿な事はないはずだ。


仮に、誘拐されたなら、早く見つける必要がある。


その為に、写真を探したが一枚も見つからなかった。


唯一の手がかりは、娘が三歳の時に診たと言う小児科医だった。


その小児科医は、一度しか診ていない。


母親が娘の瞳が『赤いから何か大きな病気かも知れない』と言う事で診察をしたらしい。


その時、瞳に関しては、専門じゃないからと、総合病院の眼科宛に紹介状を書いたと証言した。


だが、その総合病院で娘が診察されたと言う記録は見つからなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る