【最終章3/3】出発の日

夜明け前。

村の丘の上に、七人と一人が立っていた。


それぞれの荷物を持ち、それぞれの想いを胸に。


ミオナ「よーっし!ついに出発だね!!未来にバクハツだー!!」


セリス「まぁ……お別れではありませんわ。始まりよ、私たちの第二章の」


クローネ「……鍛冶道具、全部入れた。重量、約一人分」


レイガ「お前それ、俺が運ぶと思ってる?」


クローネ「……うん」


◇ ◇ ◇


リュミエ「名前をくれた日から、ずっと思ってた。

わらわにとって、お主は“陽だまり”じゃった」


ルミア「……レイガに出会って、光の意味を知った」


フィーネ「風ってさ、ひとりじゃ流れないんだよね。

レイガと出会って、それが“風になる”ってわかったよ」


ノクス「……レイガが、最初に“私”を見つけてくれた。

……そのことだけは、きっと、何があっても消えない」


◇ ◇ ◇


レイガは、全員を見渡して言った。


「ありがとう。お前たちがいたから、

俺は“名を与える者”として、胸を張って生きられた」


「でも――これからは」


「お前たち自身が、“名前を与える者”になってくれ」


「誰かに居場所をくれて、信頼して、名前を呼んでやってくれ」


ミオナ「任せなって!……でも、たまには、名前呼んでね?」


セリス「当然ですわ。“レイガ”の名も、私の記憶に刻んでありますもの」


ノクス「……じゃあ、最後に」


「“レイガ”、だいすき」


◇ ◇ ◇


彼女たちは歩き出す。

それぞれの道へ、未来へ、名を携えて。


レイガは丘に残り、小さく笑った。


「……ああ。俺も、お前たちの名を、ずっと、忘れない」


◇ ◇ ◇


数年後。

別の土地で、ある少年が名もなき精霊に声をかける。


「君の名前は……“ナユタ”だ」


その瞬間、どこかで風が吹き、光が差し、影が揺れた。


“名”が、新たに生まれた。


◇ ◇ ◇


\\ 地霊たちの物語――完結。 //


読んでくれたあなたに、“ありがとう”という名を。


---------------------------------------

ここまで読んでいただき、また応援ありがとうございました。地霊達のコミカルな劇場にここまで温かい反応をいただけて、大変嬉しく思います。彼・彼女達もきっと楽しく?やっていると思います!

引き続き他作品も頑張って、皆さまへ面白い!を提供出来るようにまた気が向いたら、応援してください!では本当にありがとうございました〜!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの、勝手に嫁が増えてるんですが?~名前を与えたら嫁になった件について 〜 せんみつ @mochi1109

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ