第21話 地霊たちのリレーポエム大会

「詩で伝える、愛と名ッ!!」


\\ “レイガへ感謝を伝えるリレーポエム大会”開催! //


「ねぇ、誰がそんなイベント企画したんだよ!?」(レイガ)


「風です!」(フィーネ)


「絶対そうだと思った!!!」


◇ ◇ ◇


ルールは簡単!


・“名前をもらった時の気持ち”を詩にする

・読み上げるときは全力で!

・恥ずかしがったら即失格(※フィーネルール)


「もはや羞恥プレイじゃねーか!!」


◇ ◇ ◇


【🔥ミオナ】


「ボンッ! ドカンッ! ハートに火ぃつけて!

 レイガの“名”で、あたし爆誕!!!」


\\ バァン!!(床大破) //


「爆誕どころか床が爆発してる!!」(レイガ)


「今回、詩というか戦闘開始の詠唱では!?」(セリス)


◇ ◇ ◇


【💧セリス】


「凍てつく心に差し込む光、それは“セリス”という名の慈雨」


「ふぅ……今日も完璧ですわね♡」


「はい100点満点ですセリス様~ってなるか!! 詩から気品あふれすぎ!!」(レイガ)


「レイガ様のツッコミが愛の裏返しだと信じておりますわ♡」


「こわい!! この微笑が一番こわい!!」


◇ ◇ ◇


【🌬️フィーネ】


「ぶおおおおお!! 名が吹いたあああ!!

 わたしを包むその音は、名の嵐!!」


「巻き込まれてる!俺、今ツッコミで巻き込まれてるよな!?」(レイガ)


「これ詩ってより風害ですわよ!!」(セリス)


◇ ◇ ◇


【🌿リュミエ】


「葉っぱが揺れた。鳥が鳴いた。

 わらわの心が、そっと芽吹いた。……あとキノコも生えた」


「最後いらん情報が!!菌類出すな詩に!!」


「キノコは感情表現なのじゃ!」(リュミエ)


「“泣いた”とか“笑った”で表現してくれぇ!!」


◇ ◇ ◇


【⚙クローネ】


(無言で鉄を取り出し、詩のかわりに彫金スタート)


「カン……カン……カン……(“レイガ”って掘ってる)」


(カン……カン……)


「……音だけって、詩なん!?」


「詩というか職人魂じゃね!?」(フィーネ)


「五・七・鉄・鉄・鉄……」(ルミア)


「それもう和歌ですらないわよ!!」(セリス)


「詩が物理になった!? 工芸祭!? しかも地味に嬉しいやつやめろ!!」(レイガ)


◇ ◇ ◇


【💡ルミア】


「ひかりのなかで、わたしがうまれた。

 レイガのこえで、わたしのひが、はじまった」


「……なんで毎回、ルミアだけ尊いんだよ……」


「レイガ、顔が崩れてるぞ」(ミオナ)


「こんなん正気でツッコミ無理だわ!!!(泣)」


◇ ◇ ◇


【🌑ノクス】


(黒板の前に無言で立ち、白墨で一言だけ書く)


『名前、ありがとう。まだ言えないけど、聞こえてたでしょ』


「ぐわあああああああああ!!!! 心が!!心がえぐられる!!!」(レイガ)


「最強のボケが最も静かだった件について……」


◇ ◇ ◇


そして――レイガのターン。


「お前ら……詩ってこんなもんじゃないからな? 本物見せてやるよ」


\\ レイガ、構える。 //


『“名”とは――お前たちが、今日笑っていてくれる理由だ』


「うっわキザーーーーーー!!」


「出た! 主人公特権!!」


「レイガってば、ズルい!」


「言ってること全部ポエムじゃねーか!!」


「でも、嫌いになれないのおおおお!!」


こうして、名を叫んで、心が爆ぜて、レイガがもげたリレーポエム大会は――

大成功(と大混乱)で幕を閉じたのだった。

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