第19話 地霊たち、レイガの風邪を看病する(ただし全員不器用)

◇ ◇ ◇


その日、レイガは倒れた。


「……マジか、熱、ある……」


村の仕事を詰めすぎたせいで、体は限界を超えていた。


「おのれ責任感!!」


ベッドに倒れ込むレイガの前に、現れたのは――


\\ 地霊ヒロインズ、全員集合! //


ミオナ「看病タイムきたああああ!!」


セリス「わたくしの番ですわ!!」


フィーネ「よーし、風の力でふっとばすよ〜〜」


クローネ「……氷嚢、鍛造済み」


ルミア「光浴びると元気になるんでしょ?」


ノクス「……命、あたためる」


レイガ「不安しかねえ!!」


---


◆第一幕:午前の灼熱


ミオナ(炎):

「はいっ! あたためるね〜〜!!」

→ 部屋の気温、37℃突破


→ レイガ「熱が上がるってば!!」

→ ミオナ「えっ、愛の炎だよ!? 癒しじゃん!!」


セリス(水):

「お薬のお時間ですわ♡」

→ 薬湯×5、ティーカップごとに謎の色


→ セリス「効能は“再生・鎮痛・活力・抗熱・運命改善”ですわ!」

→ レイガ「全部飲んだら異世界転生しそうなんだが!?」


---


◆第二幕:午後の暴風と森飯


フィーネ(風):

「風って、自然のクーラーって言うじゃん?」

→ 扇ぎまくり → 部屋が砂嵐


→ 布団:飛ぶ

→ レイガ「布団返せええええ!!」

→ フィーネ「そりゃ風のままに〜ってことで☆」


リュミエ(森):

「よもぎとスギナと、ちょっとワサビも……」

→ “森の恵みスープ” → 香り最高・見た目ギリセーフ


→ レイガ(スプーン一口)「……うまっ!?」

→ リュミエ「ほんとは、“キノコD3型”入ってたけど、毒抜いたのじゃ」


→ レイガ「せめて隠してぇえええ!!!」


クローネ(鉄):

→ 無言で鍋を置く → “鍛冶飯”=黒いスープ、沸騰中


→ レイガ(おそるおそる)「……なんか……やさしい味」


→ クローネ「……レイガ用。……3時間煮込んだ」


→ レイガ「……ありがとう。あとで胃袋修理頼む」


---


◆第三幕:夜のやさしさ


ルミア(光):

→ 部屋がほんのり光に包まれる

→ レイガ「なにこのオーロラ……」


→ ルミア「眠ると、体がね、ふわってなるって聞いたの。ふわっ、て」


→ レイガ(癒されすぎて寝落ち)


ノクス(闇):

→ 影のなかから現れる


→ そっと、おでこに手を置く → 冷たい → やさしい


→ ノクス「……レイガ、苦しいの、減った?」


→ 小さなぬいぐるみを枕元に置いて

→ 「……明日まで、ずっと見てる。……勝手に。……ばか」


→ レイガ(夢うつつ)「ありがとう……みんな……」


---


◆翌朝


→ レイガ、完全回復!


→ 地霊たち、ボロボロでリビングに集合

→ 全員、目の下にクマ・髪ぼさぼさ


ミオナ「え、なにこれ!? 私たちが風邪ひいた感じじゃん!!」


セリス「レイガ様が元気で何よりですけど、これはブラック地霊労働ですわ」


ノクス「……今日、看病して……」


→ レイガ「えっ、今度は俺が!?」


→ ヒロインズ「「「お返しだぁぁぁぁ!!」」」


→ レイガ「健康って、尊いんだな……!!」

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