【番外編】光、迷子になる。〜はじめてのおつかい in 村内半径100m〜

その日、ルミアは決意していた。


「今日は……レイガさんのために、何かできることをっ……!」


火・水・風・森・鉄・闇、そして光。

すべての地霊が揃った今でも、彼女はどこか自分がふわふわしていると感じていた。

だからこそ、行動しなければならない。


「唐揚げを買ってきます!」


「なんでそこから!?」と全員が総ツッコミを入れた。


ミオナ「ルミアに“買い物”はまだ早すぎるんじゃ……」

セリス「徒歩30秒で迷子になる確率、92%ですわ」

フィーネ「いや、逆に見たくない!? 光属性の“迷子スキル”!」


というわけで、他の嫁たちは“嫁見守り隊”を結成し、こっそり尾行することにした。

クローネ「……偵察機、出す(ドローン型ぬいぐるみ)」

ノクス「……ぬいぐるみ、装備済」

カヤ「ルミアさんにだけ、こっそり“おかえり道シダ植物”を服に縫い込みました」


「では、いってきますっ!」とルミアは元気よく外へ。

「……で、どこに行けばいいんでしょう?」

一同「ええええええええ!?」


唐揚げの“唐”は何か、という疑問から始まり、道端の犬に尋ね、看板を誤読し、途中で目的を完全に見失うルミア。

『← 村の市場』の看板を見て「“おうちがかゆい”と読むんですね」と自信満々で言う始末。


数時間後――


「ただいま戻りましたっ」

「おかえり……あれ? それ、なに持ってるの?」

「これが……“ひかり豆腐”です!」


嫁たち「聞いたことない食品名ーーー!!」


「市場で迷っていたら、“これがあなたにふさわしい”と言われて……」


「誰が!? どの基準で!?」


その夜、ルミアは満面の笑顔で、レイガに“ひかり豆腐”を差し出した。


「これが、わたしの“名に報いる”方法です!」


「いや、意味わかんねぇけど……お前が楽しそうなら、いいか……」


嫁たち「(全員クスクス笑いながら拍手)」


そして、静かに開かれた嫁たちの夜のパーティー。


メインディッシュはもちろん――


「ひかり豆腐の唐揚げ……になってる!?!?!?」

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