詩のなりぞこないみたいな文字列

緑暖簾

1. 相互的でない気持ち


あなたはわたしの運命じゃない

わたしはあなたの運命じゃないから

運命ってのは相互的なもんだろう?

赤い糸は誰しもがもってるなんて嘘だ

その嘘は赤でもなんでもない 夢に溺れた汚ねえ色なんだろう


たぶん昔は白く見えたわたしはもう汚れきっている

ほんとうにその白が白色だったかもわからない

知りたくもないからはがさないでほしい

運命じゃないならはがさないでほしい

あつく塗り固めた色の奥 汚いのはわかりきってるだろう?


あなたにだったらなんて思わせないでほしい

なんでもないような顔して嘘より残酷な言葉放つ

自分本位をわかってるあなたが大嫌いだ

あなたの誠実さが心を焼く

否定したいものを否定できなくなる


悲しくもないのに涙ながして

自分本位はどっちだよ

運命じゃないのにあなたの残酷さを飲み干して

わたしだけに真実を見せる鏡になってほしいと思った

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