<第1話「社畜女、異世界に立つ!」を読んでのレビューです>
物語は社畜の主人公・恵麻が、深夜まで残業をこなしながら乙女ゲームの推しキャラに思いを馳せる日常から始まる。細かい心理描写や現実の労働環境と趣味嗜好の対比が丁寧に描かれ、読者は彼女の世界に自然と入り込むことができる。日常的なリアル感から突然異世界に召喚される場面への切り替えも滑らかで、ギャップが笑いと緊張を同時に誘う。文章は軽妙でありながら、読者が恵麻の内面に共感しやすいテンポで進む。
個人的に印象的だったのは、「少しボサボサな焦茶色の襟足のある髪型、顎にある少しの無精髭、顔全体にかかる大きな傷、190センチのガタイのいい身体……まるで最愛の推しが、立体化したかのような男性がそこにいた」という描写だ。理由は、これまで画面越しやグッズでしか接してこなかった推しキャラが現実に立ち現れる瞬間を、視覚・触覚・感情の細部にまで言及して描いており、読者もその驚きと胸の高鳴りを同時に体感できる点にある。
全体として、日常の丁寧な描写と異世界転移の非日常感、そしてキャラクターへの愛情表現が見事に両立しており、主人公の情熱や行動の理由が自然に伝わってくる。この作品を通して、キャラクターに寄り添う作者の目線の温かさや、読者を楽しませる構成力に魅了される。
社畜として働いていた主人公、ある日、推しが実在する世界に異世界転移する!
推しが尊い〜!
推しは、モブキャラだったけど、この異世界では、大人の傭兵として、堅実に働いています。
おじさん、の年齢かもしれないけど、あえて、大人、と言いたいですね。
落ち着いていて優しくて、時々可愛げのある、傭兵ヨセフは魅力的です。
推しに対して、きゃっきゃしつつも、傭兵団の同僚として、よりそっていく、主人公エマ。
彼女の、異世界を見ていく視線が、初めて見る世界にワクワクしてて、まるで読者も異世界転移したように、一緒にワクワクできます。
ゆっくり進んでゆくラブロマンス。
異世界飯テロが美味しそう。
丁寧に描かれたファンタジーです。
推しに全てを捧げてブラックな生活に耐える女主人公が、突然召喚された異世界で、降って湧いた推しとの共同生活に一喜一憂するファンタジー作品です。
主人公はとあるゲームのサブキャラクターに惹かれる会社員。数少ないグッズを買い集めるのは当たり前。自作なども行なって、とにかく欲求を満たそうとします。
ある日、そんな彼女を呑み込んだのは魔法陣。目の前に現れたのは、夢にまで見た推しの姿。
あれよあれよと主人公は推しの傭兵団に厄介となることが決まり、現実に強い未練がなかった彼女も喜んで受け入れます。
推しと彼の仲間たちと関わっていくことで、徐々に深まっていく仲と理解。
主人公は推しとどんな関係を築き上げるのか。
ぜひ読んでみてください。
「がんばれ!」
「大丈夫かな?」
「幸せになってほしい」
そんな気持ちで、主人公・エマの恋と冒険を応援せずにはいられない!
エマは、深夜十一時までの残業続きの日々に、心やさぐれ疲れ果てていた。
しかし、ある夜、思いがけず、笑いが込み上げるジョブ・チェンジをすることに。
なんと、推しキャラであるヨセフ様から、飯炊き係として彼の傭兵団に迎え入れられたのだ。
ヨダレが出そうな食事、ブルっと身震いするモンスターとのバトル、異種族との心の温かみのある交流、そのどれもがリアルに状況を想起させるテンポの良い描写で描き出される。
そんな没入感が高い素敵な作品です。
社畜としてブラック企業で働いていたエマちゃんが、推しであるヨセフさんのいる世界に召喚されて物語がはじまります。
ヨセフさんが大人で優しくて素敵なんですよ
これはブラック企業で働くより、推しと一緒に
冒険するほうが良いよねって気持ちわかります!
だけどギルドの依頼は危険もあって、
バトルシーンがあるのですが、それが迫力あって引き込まれました!
そしてバトルシーンに続く飯テロ……!!
私、本当にお腹空きました……。
文章もお上手で、世界観にするりと入って
いけます。ヨセフさん以外の仲間たちの
キャラも身近に感じられて素敵です!
心が疲れている人にもオススメできます!
続きを楽しみにしていますね……!
主人公の社畜女の川田恵麻さん(27)はその日も要領の悪い上司のせいで残業を余儀なくされていた。
その日は恵麻さんが愛してやまない乙女ゲーム『レガリア・サーガ』通称『レガサガ』のYouTubeの生放送がある日だったというのに……
なぜ恵麻さんがレガサガを愛してやまないかというと、レガサガに登場するサブキャラのヨセフ(35)にリアコ(リアルに恋している)してしまっていたからだった。
社畜生活を送っていた恵麻さんだったが、ある日運命的なことが起こる!
目の前に魔法陣が現れいきなり別世界へと誘われてしまう。
そして、その世界はレガサガの中の世界だった。
恵麻さんが乙女ゲームだと思っていた世界は、なんと!魔術師ロイドが洗脳魔術によりゲーム会社の人間に作らせたものだった。
恵麻さんは魔術師ロイドにより、実在するレガサガの世界のヨセフの飯炊係として召喚されてしまったのだ。
勝手な行為に困惑してしまうものの目の前に実在しているヨセフに大興奮。
しかも実在のヨセフは自分より小柄な恵麻さんの歩く歩幅に合わせて歩いてくれるような、さりげなく車道側を歩いてくれるようなジェントルマンだった。
ヨセフとの恋はどうなるのか?とか、
ヨセフの秘密の過去であったりとか、
授かったスキルでふっかけてくる商人を撃退したり、
因縁めいた相手の登場であったりとか見どころ満載です!
是非、お勧めしたい作品です!
推しが所属する傭兵団のごはん係に任命されるという、夢のようなポジションをつかんだ主人公のエマ。
推しに恋しているエマの描写がオタクにはわかりみが深くて面白いです!
実際に向き合う推しには知らない辛い過去があったり、自己否定感が強かったり、画面越しにはわからなかった人間味を感じます。
エマは持ち前の明るさと元気さで、これからヨセフにとってかけがえのない人になっていくのではないでしょうか。
差別がある世界観にも真摯に向き合って描かれています。
だからといって重い感じはなく、エマがいることで場が明るくなったり、コメディとシリアスが絶妙な割合でストーリーは進んでいきます。
飯テロもあるので、今後の展開が楽しみです。
長時間労働、パワハラ上司、限界すぎる日々。
それでも私が生きてこられたのは、『推し』がいたからだ。
攻略対象じゃない、傭兵おじさん。
ボイスなし、出番わずか、それでも彼がすべてだった。
ある夜、社畜OLエマは謎の魔法陣に飲まれ、
気づけばそこは大好きな乙女ゲーム『レガリア・サーガ』の世界。
目の前には、夢にまで見た『推し本人』ヨセフ様。
そして、突如言い渡されたのは──
「傭兵団に入らないか?」
「はい、喜んで!!!!」
これは、推しと働くために現代を捨てた女が、
異世界でガチ転職して人生の当たりルートを引き当てる、
リアコ×労働×溺愛×バトル×尊死のハイスペック転生譚!